仏前式
仏教の教えに則った挙式が仏前式。仏と先祖に感謝し、誓いを立てるというものです。
「輪廻転生(生まれかわり)」の思想がある仏教では、縁の深い人とは来世でも結ばれると考えられており、挙式でも現世だけでなく、来世までの結びつきを願います。
仏前式でも神前式と同じ「三々九度」を行うのですが、仏前式では「式杯(しきはい)」と呼ばれます。また、盃をいただく順序が神前式と逆になります。
式の内容
仏前式で重要な儀式とされるのが「念珠授与」、つまり数珠を授けられる儀式です。
新郎には白い房、新婦には赤い房の数珠が授けられます。
仏前式を選択するのは、両家のどちらかに仏教関係者がいるケースがほとんどで、一般にはあまり仏前式の存在は知られていませんが、日本人の習慣に根付いた仏教の考え方は心にしっくりと馴染みやすいと感じられるかもしれません。
式を行う場所
お寺のお堂や自宅の仏壇の前で、僧侶が式を行います。
本来は菩提寺で行うものですが、有名な寺院等では広く一般に結婚式を受け入れています。
日本では仏式で葬祭を行ってきた家も多いため、自分の家の宗派との兼ね合いを確認することも大切です。
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