全面窓ばりの最上階の部屋へ引っ越す。台所にて、壁から短いコードが出てすぐ真横のコンセント穴に挿さっているのを発見する。気持ち悪く思い引き抜く。
のちに管理人から電話がかかってくる。マンション全室のテレビが見れなくなったが心当たりはないかとのこと。知らないと答えたが原因を調査するために数人の業者が訪ねてきた。業者はテレビ電波を察知する機械を手に持ち、あちこちにかざしながら部屋をうろつく。しかし彼らは入り口付近を調べるのみで結局原因は見つからずに引きあげていく。玄関のはずなのに、と扉の外でぼやいている。
ふと奇妙なプラグとコンセントのことを思い出す。もとどおりにプラグを挿し込むと、扉の外にいる業者がざわついた。機械が反応したようだ。