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間違い電話

ガラケーの番号は、20年近く変えておらず
誰かに電話番号を聞かれたら
ガラケーの番号を伝えている。
スマホの番号は、家族にすら伝えていない。
隠しているわけではなく
わざわざ伝えなくても
ガラケーで連絡は取れるので
別にいいか…と思っている。
利き手は開けておきたいので
聞こえが悪い左耳で電話をするが
スマホだと、聞き取りづらいことが多く
何度も「え?なんて?」と聞き直すことになる。
ガラケーで電話をすれば
必要に応じてスマホで調べたり
メモを残せるので都合がよいのだ。

スマホにかかってくる電話は
ほぼ間違い電話だ。
稀に、何のリストを見てかけてきたのか
わからない電話もかかってくるが
小学生向けの教材や何だったか思い出せないほど
まったく対象ではない、セールスの電話だ。

最近、どうも同じ人宛の電話がかかってくる。
間違い電話かセールスだと思い、出ないでいるが
複数回かかってくるので、気になって
履歴に残った番号を検索した。
関西の特別養護老人ホームや
関西の車のディーラーからなので
おそらく、関西圏にお住まいの方なのだろう。
確実に間違い電話だな…と、放っておいたら
SMSが送られてきて
見知らぬ方の名前等の情報を知ってしまった。
これは、マズいんじゃないか…と
次に電話がかかってきたときに出て
「間違いです」と伝え、SMSは削除した。

相手は、要件を端的に伝えたり、
確認のために情報を残しているので
悪意はまったくない。
でも、もし、自分の小さな情報が
見知らぬ誰かに伝わっていたら…と考えると
ゾッとする。

最近は、置き配後に写真付きで
お届け完了メールが届くサービスもあるが
一度だけ、見知らぬお宅の玄関先に配達された
写真が送られてきた。
そのメールに気づいたのが
荷物を受け取った後だったので
すぐに誤配が発覚し、再配達されたのだと
特に何も思わずにいたが
誤配先の方が受領し、開封してしまったら
トラブルにもなりかねない。
そのときの荷物の中身は
大容量のクミンパウダーだったので
誤って開封されていたとしても
まったく恥ずかしくもないし
金額も微々たるものだ。
しかし、高額の商品だったり
こっそりと買いたい商品だったりしたら
懐にもメンタルにも大打撃を受けかねない。

信号待ちなどで、ぼーっと前を眺めているときに
もし、電波が可視化されていたら
目の前は物凄い景色になるんだろうな、と
考えることがある。
セキュリティのレーザーのような中を
ルパン三世のように
掻い潜って進まなければいけない。
相当な量だから、まとわりつく蜘蛛の巣の中を
掻き分けるようになるのかな、と
しょうもない妄想に行き着く。

そういえば、昔の職場にあった電話機に
ゲキタイというボタンがあったが
あれを押すとどうなっていたんだろう…。


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