ロココの華、マリー・アントワネットの愛したもの
11月2日は、フランス国王ルイ16世の王妃であり、ロココの華といわれたマリー・アントワネットが生まれた日。
(1755年11月2日 -1793年10月16日)
生い立ちも亡くなり方もご存知の方が多いと思うので、今回は、彼女の愛したものをお伝えしますね。
愛したお菓子
お菓子好きで知られるマリー。クグロフは彼女が愛したスイーツの一つ。王冠型の洗練されたその形から、お菓子の中でも最も美しいお菓子と評されているクグロフ。
もともとはフランスの東北部、ドイツとの国境に位置するアルザス地方に伝わる伝統菓子です。 クグロフは、クグロフ型(斜めにうねりのある蛇の目型)にアーモンドや干し葡萄を入れ、ブリオッシュ風の生地を入れ焼き上げます。
愛した楽器
マリーは歌を、かのグルックから学び、クラヴサンなどを習っていましたが、なかでもハープはもっとも好きな楽器だったそう。
嫁いだあとも「ほぼ毎日ハープのレッスンを受けていて、本当に楽しい!」と綴った手紙を母親であるマリア・テレジアに送っています。
アントワネット自身もハープの曲を作っており、自分の子どもたちを寝かしつけるときに、自作の子守唄をハープで弾いて聴かせたそうです。
愛した香り
彼女には、ジャン=ルイ・ファージョンというお抱えの調香師がおり、彼女がこれまたこよなく愛した邸宅であったプチ・トレアノン。こちらで使用した香水は、古代ギリシャ時代から使われてきたイリスの香りがベースとなったスミレ、バラなどを使った花々の清々しいだった。
当時、フランスでは、お風呂に入る習慣がなく悪臭を隠すために、香水を使用するというのが常識だった。ベルサイユ宮殿内もムスクなど動物性の強い香りが主流だった。が、オーストリアでは、入浴する習慣があったので、強い香りをつける必要がありませんでした。なので、彼女が好んだのは植物由来の自然なものだったのでしょう。
愛した邸宅
当時、ジャン=ジャック・ルソーをはじめ、自然への回帰を謳っていた啓蒙思想に影響を受けたマリー。
ベルサイユ宮殿のアンドレ・ル・ノートルによるフランス式整形式庭園とは正反対ともいえる自然風で素朴な庭園づくりのために、国王の第一建築家リシャール・ミックを監督とし、1783年より「王妃の村里(ル・アモー・ドゥ・ラ・レーヌ)」の建設に着手しました。
王妃の家、婦人用の私室、衛兵の家、酪農仕込み小屋、農家、料理保温室、水車小屋、鳩舎、また「マルボローの塔」と呼ばれた塔のある人工湖、菜園、牧場、羊や牛、鶏、果樹など、多くの田園の風景を成す要素を盛り込んで、ノルマンディー風の理想化された農村を再現した。
こうして愛したプチトリアノンで、好きなお菓子を楽しみ、ハープを弾き、好きな香りを楽しんだ。
人生は短く、最後は初回という道を辿っていったけれど、マリーは現代の私たちにたくさんの楽しみを遺してくれました。
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