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品格ある人が選ぶ香水〜ダイアナ妃やあの皇妃が愛した香り〜

グリーンビューティ®専門家兼パフュームクチュリエールの青木恵です。

最近は、「品のある人」「品格のある〇〇」「育ちがいい〇〇」など巷では、品格ばやり。

Weblo辞書によると、品格とは「人物の言動や雰囲気、装い、あるいは物の風情や佇まいなどに、優雅で洗練された印象を感じるさまを意味する表現。」とあります。

もしかしたら、香りほど、品格を表現するものはないかもしれません。

なぜなら、柔軟剤の香り=ムスクやアンバーの香りが漂ってきたら?
またはその場をプチ壊す(ブチでばありませんが)匂いが漂ってきたら?
はたまた、とても鼻が曲がるほど強烈な香りがしてきたら?
その人のイメージは、どんなものでしょうか。

「品」と「格」を兼ね備える香り

それはなんといってもネロリ。
オレンジフラワー(ダイダイの花)の香りを推します。
さまざまな国の皇后が愛用したことからも、ネロリがいかに品ある香りかということをご理解いただけるでしょう。

ネロリ(ダイダイ/ビターオレンジの花)

さまざまな国の皇后が愛したネロリの香り

17世紀、イタリアにあったネロラ公国のネロラ公妃マリー・アンヌ・ド・ラ・トレモイユ が、ダイダイの花の香りをこよなく愛し、その精油を愛用していました。
ネーロラ公妃にちなみ、ダイダイの花の精油はネロリと呼ばれるようになったそう。

次に19世紀、フランス最後の皇后ユージェニー(1856年3月16日 - 1879年6月1日)は、夫である皇帝ナポレオン三世との結婚生活に問題があり(彼は変態と呼べるほど女性が好き)、偏頭痛に悩まされたそう。
そんな彼女が調香師ゲランに作らせたのが、オーデコロン「オーインペリアル」です。

三越伊勢丹オンラインショップより

トップノート:レモン、ベルガモット、プチグレン
ミドルノート:ネロリ
ベースノート:ー

1853年に調香師ピエール・フランソワ・パスカル・ゲランが創作したゲラン初のオーデコロン。
ユージェニーはこのオーデコロンをこよなく愛し、一般への販売認可を下すまで、自分だけの香りとして楽しまれたと言われています。

ラストは、ダイアナ妃。
彼女もネロリの香りを愛し、ラベンダー(トップノート)、ネロリ(ミドルノート)、サンダルウッド(サンダルウッド)をブレンドしたオリジナルの香水をつけていたそうです。

もしかしたら、ネロリは、孤独も癒やす香りなのかもしれません。

ちなみに、ゲランのオーインペリアルなら銀座のお寿司屋さんにいくときに使っても問題ないですよ。

参考になれば嬉しいです😊

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