コンカフェに200万ツッコんだ話 ⑦

で、10月のイベントが終わって、そのたびに縁を切ろうと、ずっと思ってるんですが、ツイキャスでまた顔を見てしまうと、ついコメントをし、ドリンクを奢り・・・を繰り返すと、まったく縁が切れる雰囲気にはならず。

この背景には、当時の僕がおかれた環境がかなりしんどかったというのも関係してたんでしょう。つまり現実逃避してたんです。


Mちゃんのスキルの高さの話の前に、店全体がなかなかえぐかったという話を書きましょうか。

コンカフェってだいたい女の子はカウンターの内側で立って、われわれの接客、つまり話を聞いてくれるんですね。それは風営法の関係なのかな?よくわからんけど、キャバと違って、隣には座れないってルールの店が多いんですが、その店は有料になるんですが隣に座ってもらうことも可能で。

そして女の子にドリンク奢った場合の特典として・・・何種類かあったんですけど、えぐかったのがオモチャのお札を女の子の衣装にねじ込むことが出来るっていうオプション。これはバーレスク東京みたいなもんなんですかね?僕はバーレスク行ったことないんで詳しく知りませんが。

それともうひとつ、ラブポッキーっていうオプションがありました。

これはその名の通り、ポッキーゲームってやつですよ。

ポッキーのハジとハジをお互いが咥えて、食べ始め、いかに口びるが触れるギリギリ手前まで耐えられるかというゲームですが、思い出した。

俺は初めて店に行った時、二万のシャンパンをねだられて「えー、一万のでよくない?」って抵抗したんですが、「じゃあ、とりあえずポッキーゲームやりましょうか?」と持ちかけられ、やったんですよ。

んで、俺の中ではもちろんこのゲームの内容如何で、おろすボトルの種類を決めよう、という思いがありました。

果たしてMちゃんは、向こうは仕事でやりなれてたんでしょう。何の恥ずかしげもなく、俺の顔に急接近して、最後ちょっとだけ唇に触れるってことをしたんです。

それで俺は「まあ、しゃーないな。二万のボトルおろすか!」ってなったんです。


で、次はMちゃんが使ってきたえぐいテク。

これについて書きたいんだけど、まずこんな困ったお客さんがいるの・・・っていう愚痴。こういう仕事をしてる最中に、他の客の愚痴を言うというのは「あなたのことを信頼してます」「信頼してるから言えるんですよ」を意味し、なんていうかね。その子に肩入れしちゃうようになりますよね、そんなの聞いたら。

あと、これも愚痴なんですけど、実は店のキャストで仲の悪い子がいる。単純に仲が悪いだったら本当に愚痴なんですけど、聞いてたらその子は全然悪くないんだそうです。

その店がツイキャスで配信をやる時は必ず決まって、女の子がふたり並んで出演し、そしてふたりでコメントを読み上げて、話題を広げるということをやってたんですが、絶対にMちゃんとは一緒に配信に出ないっていう、謎に拒否ってる子がいて。

で、ある日店でW指名みたいな形で、Mちゃんと、そのMちゃんを避けてる子が同時に指名された時があって。

当然、Mちゃんはお客さんのところに行った訳ですが、もう一方の子が全然来ない・・・来ないどころか行方不明になって、後で分かったのが指名が入った時点でタイムカード押して、勝手に帰っちゃったんだとか。

詳しいことは分かりませんが、僕はMちゃんからはそのように聞かされていました。

つまりライバル関係・・・いや、絶対に負けたくない相手ってことなのかな。


あれは年末の頃でした。

お店に直接行って、話していたところ、Mちゃんが自分の携帯を取り出し、「ねえ、見てもらっていい?」と言って、見せてきたのは店の女の子別売り上げランク表でした。

Mちゃんは5位か6位で、上位3名は確か三桁売り上げてたのかな?

その上位3名は太客を抱えていたのでしょう。彼女らには勝てないと、Mちゃんも納得していたのですが、4位にいたのがさっき言ってた例の、Mちゃんのことを避けていた謎の子。

「私、こいつに負けたくないんだよね・・・いける?」と聞かれ。

ランキングには金額も載っていて、確か10万くらいでランクが入れ替わるって感じでした。

僕は20万、30万という酒を何度もおろしてる経験から「あ、それぐらいなら」と気軽にボトルをおろしました。


その時におろしたのが画像の「テディデキャンタ」って名前のブランデーで、僕はアルコール飲みなれてなかったので、シャンパンと同じペースで飲んじゃって。

シャンパンのアルコール度数が12%ぐらい、ブランデーだと37から50%。当然、酔いのスピードは桁違いで、気づいたら僕は「早く横になりたい」としか考えられないくらいに酔っていて、本当はその日のうちに地元へ帰るつもりをしていたのですが、酔いが回りすぎて無理。

Mちゃんが近くのアパホテルを押さえてくれて、まだ店が終わる前にアパへと移動。部屋に入るなり爆睡してました。

翌日、当たり前のように仕事だったんですが、朝イチの新幹線に乗って帰っても間に合うか微妙な時間だったので、もう開き直って体調不良ということにして、休みました。

ホテルの窓からは、ちょうどスカイツリーが見えたのですが、関西に住むはずの俺が「体調不良を理由に休む電話を入れる」最中に目に映るのはスカイツリーっていうのは、我ながらウケました。



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