コンカフェに200万ツッコんだ話 ③

初めて来店した店で、ツイキャスで自分のことを認知したているであろう女の子を指名し。

「え、ここのお店、初めてですか?」

「なんでいらしたんですか?」

実はツイキャスで・・というと、当然のようにツイッターでの名前を聞かれ、答えたところ「あ、あの◯◯さん!?!?」となった。

まあ、そりゃなるわな。

ここまでは想定済み。

むしろその反応を期待して、店に行ったんだから。


さて、問題はそこからだ。

今からして思えば、初見で遠隔で、一万とはいえ、ボトルをおろした奴が目の前にいる。

その子は何を思ったのだろう。

こいつ、油田だな・・。

それしかない。

なのに、浅はかな俺はそのことをその子に言ってしまった。


とはいえ、それなりに覚悟はしていた。

覚悟というのは、金のことだ。

それなりに金を店に落とすつもりであったことは事実だ。


店に滞在していたのは、二時間か、三時間。

まあ、いうて一万から二万くらいで済むだろうと思っていた。

しかし、俺の相手をしてくれた、便宜上 Mちゃんということにしておこうか。Mちゃんは、スキルが高かった。

遠隔で豪快に、初見にも関わらずシャンパンをおろしている奴が目の前にいて。しかもその子は入店五日目の新人で、シャンパンなんておろしてもらったことがない。なんてことを聞いたら、シャンパンのひとつぐらいおろしてやるかって気になった。

それで・・・覚えてないんだけど、シャンパンを2本おろしたのかな?1本だったかな?

一番安いアスティってシャンパンで・・・と思っていたんだけど「わたし・・・これがいいなぁ」とおねだりされたシャンパンは、今はもう生産されてないゴールドフュージョンという名のシャンパンだった。値段は、二万円だった。

え・・・倍の値段じゃん。

そう思ったけど、Mちゃんの「おろしてもらったことなくって・・・コンカフェ嬢にとって夢なんですよね、ボトルおろしてもらえるのって・・・あ、でも強制するもんじゃないし・・・」みたいな、一見控えめに聞こえるトークと、どうやらそのシャンパンはボトルの底に電飾が付いてて、キラキラ光るらしい。

「せっかくなら、それが・・・あ、でも強制は・・・」


・・・と、こうやって文字に起こしてみると、まるでコントのようだが、実際に目の前に若くて可愛い女が、そうやって控えめに聞こえなくもない言い方でおねだりをしてくる姿は、とても可愛くて「ま、いいか」と思って、俺は二万のボトルをおろすことにした。

で、たぶんなんだけど、俺はその時に一万のアスティってシャンパンもおろしたんだ。

それで単純に三万円。

もろもろかかって、まあ五万円くらいかな?ちょっと使いすぎたと思っていた。

しかし、会計をしてもらうとトータルで八万円だった。

え、なんで??と思ったが、そこでごねるのも粋じゃないし、そんな強気な性格でもないので、そこはおとなしく金を支払った。

ぼったくりかというとそうではなく。

その店は注文が入るたびに女の子が手に持つタブレット機器に注文を入力し、レシートには明細も記載されていた。

じゃあ、なんでそんな値段になったのかというと、たぶんサービス料のせいもあったと思う。

飲みの世界に詳しくない俺はよくわかっていなかったのだが、そういう店は何故かサービス料として10パーセントの金が別にかかる場合が多く、まあそれで計算が狂ってしまったのかな??

それにしたって、八万の10パーセントなんだから、八千円で「あとの2万近くの値段は??」って自分の中の計算との違いを謎に思うんだが、気前よく何でも「いいよー」と言って、女の子の飲み物なんかを奢っていたので、結構いろいろかかっていたのだろう。


正直、高い。高すぎる。

そう思って、もうこれ以上は関わらない。

なんだったら、その経験をネタにして周りに話し、なんとか元を取ろうとした。俺は。


なのに、ここで縁が切れなかったのは自分でも不思議。

まあ、俺があほだったんだろうなーという結論になると思うんだけど。

続く。



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