山田悠介が中高生に人気だそうですが…

息子が夏休みの学校の自由課題で山田悠介『リアル鬼ごっこ』を取り上げると聞いて思わず激高。「父さん職場でもあんな言い方してるとしたら心配だ」と訝られる始末。

しかしですね、2002年だったかなあ、当時上野の書店に面陳されていた同書(文芸社版)を購入(!)、一読して、本屋はこれほど日本語が破綻した本をポップ付きで一押しするのか、と衝撃を受けた記憶は強烈でして。10代の天才少年が放つ傑作エンタメと称して、『バトル・ロワイアル』ブームに乗って売り出された『リアル〜』の印象は極めて悪く、後の『KAGEROU』と並び、小説とは何か、売れる本とは何かという深刻かつ絶望的な疑問を抱かせる作品だと思っているところであります。

言いたいのはつまり、日本語大事にしろよ、ということです。『リアル〜』も幻冬舎文庫版は少し読める文章になっている、という話ではありますが。

というわけで、息子の机の上に『バトル・ロワイアル』(太田出版版)をそっと置いておきました。高見広春さんどうしてんのかなー

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?