淋しくなります。
2014年11月
ブログ「イトシイモノ」より
11月29日 下野新聞朝刊
四半世紀超える歴史に幕 12月に最後の企画展
宇都宮・ギャラリー芙蓉
宇都宮市大曽1丁目で約26年半続くギャラリー芙蓉が12月末で閉廊する。
オーナーの栃木市大宮町、木村智喜さん(69)は、益子焼を中心に絵画や版画、竹芸など幅広く紹介。「やりたいことはやり尽くした」との思いから70歳を目前に閉廊を決めた。
上野百貨店で美術画廊を担当していたが、売り上げや知名度などの制約なしに「自分が本当にやりたい作家や若手作家を紹介したい」と同店を退職。
1988年4月、同ギャラリーを開き、妻悦子さん(66)と二人三脚で歩んできた。これまでに約60人の作家を紹介。この四半世紀、出来ては撤退する画廊を数多く見てきた木村さん。
閉廊を惜しむ声は多いが、「一定の役割は終えたという気持ち。行政は美術支援に力を入れてほしい」と話した。
27年もの長きに渡りギャラリーを続けてこられた「ギャラリー芙蓉」さんが、先日閉廊されました。
最初の数年は敷居が高くて、気にはなりながら、ドアを開けて入る事が出来ませんでした。
ある版画展をきっかけに、時々うかがうようになり、たくさんの作家さんとの出逢いを作っていただきました。
うちでレンタルギャラリーを始めてからは、事ある毎に気にかけていただきました。額の飾り方の初歩を教えていただいた時には、仮にも「ギャラリー」と名付ける場所を作って何年にもなる自分達がとても恥ずかしく思いました。
またある時は器の見方、並べる時の注意点を、最後の頃には、個展をやるにあたって、どんな作家さんにどういう風に声をかけてやっていただいたら良いかというノウハウを、細やかな心遣いでいろいろ教えて下さいました。
夏以降、これが最後かと思いながら何度かお手伝いにうかがう度に、もっともっといろんな事を教えていただくのだったと今更ながら後悔しました。
芙蓉さんで出逢わせていただいた作家さんは数知れず。
今の私の生活の大切な一部となっている器達もかなりの数、芙蓉さんからいただいたものです。
器よりまず人を見る」
その事を一番たくさん教えていただいたように思います。
芙蓉さん。本当に長い間、お疲れ様でした。頼りない弟子ではありますが、私達なりに頑張って行きますのでどうぞ気を長くして見守って下さいませ。