亡き母との終活を振り返る

癌患者の遺族として、一旦区切りをつけるためにアウトプットが必要だと記事を書き続けてます。

読んでいただいて苦しくなってしまわないように、お気持ち降下中の方はスルーしてください。

さて.うちの母が癌告知を受けて余命半年と告げられてから。

病気の進行度や見取りに至るまでの事は前回のブログで書きましたが、今回は事前に母が決めた葬儀やその後のことなどを記しておきます。

・7月ごろからまず家庭内の断捨離が始まる。必要のないものは処分、棺に入れて欲しいものは衣装ケースに入れてその上に書き置きが貼り付けてありました。

その棺に入れてもらいたいグッズと共に『葬儀でかけて欲しいBGM(G線上のアリア)が置いてありました。ここに置いたからー!と私が確認。

仏壇の引き取りは私が。先祖代々の位牌でパンパンになったので『くり出し位牌』を葬儀のセレモアさんに依頼。その時に私がセレモアに入会、オープン予定の店の両側にセレモア本社、セレモア式場があり、ここに決めました。

母は自分の遺影も決めてました。

画像1

なぜ画像が横になるのかわからないけれど、直せないので。

そしてセレモアパック葬をセレクト。そこからオプションを次々と選択ww

最高級のベロア調の棺

画像2

すごい…なんて素晴らしい触り心地なんでしょう…

そのほか、花はカサブランカを希望、骨壷は有田焼の高価なもの、装束もとても美しい紫と白の品のあるものをセレクト。

戒名の下につける名前もセレクト。うちは真言宗なので『信女』をセレクト。上に梵字もつきました。

通夜に呼びたい人一覧、告別式に呼びたい人一覧、火葬場には私と兄、叔母のみ。

いざとなった時用に託されていたバッグの中に確定申告の書類、保険証券、子供達(孫たち)への手紙、葬儀費用の入った通帳などを準備していた。

私へは新盆以降の法要を仕切ることを託され、兄は葬儀告別式、49日まで喪主の指定あり。

ここまで部屋中に書き置きを残して葬儀のプランも全部自分で考えた母はほんとすごい。

ただ、一つ抜けていたところがあり、それが『本籍地の記載がどこにもない』事でした。

これがかなりネックで、本籍地の記載がないと死亡届を出さず、葬儀の取り行いもできない。

一か八かで書いてみた八王子の実家に本籍を移していたことが分かりホッとしたのも束の間、

まさかの出生地が横須賀!!

八王子から横須賀までの本籍地巡りがとても大変だったと兄は嘆いてました。

そして更に銀行口座は生きてるうちに自ら解約をすれば無料なのに、遺族が残金〇円の口座を解約するのにもいちいち書類が必要になる。しかもお金かかるww

保険の請求も診断書が必要。そして更に受取人変更の手続きのためにわんさかと書類が必要になる。

クレジットカードの解約は簡単。電話して解約しますと言ってカードに挟みを入れれば終了。

役所では戸籍や住民票、健康保険証の返却、国民年金の窓口や高齢者イキイキ課での手続きなどなど、1日掛りになります。自分の印鑑証明も5通ほど必要だし、戸籍や住民票なども五通は必要。

とにかく、事後処理の事務作業が鬼のように忙しかった。(まだ終わってないw)

教訓。葬儀のことだけでなく、戸籍を移動した分エンディングノートに書いておく。

銀行口座やクレジットカードの一覧や暗証番号を何処かにメモしておく。

使ってない口座は自分で閉める。その方が手数料無料!

保険関係の書類も1箇所にわかりやすくまとめておく。

なくなってから役所でやることリストを書いておくとなお親切。

送る側、送られる側で元気なうちに相談を一度はしておいた方がいいですね。


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