2024/2月~のM君とのこと
【このお話の前はこちら】
1月は、アプリでマッチングした⑧【こちら】と⑨【こちら】の男性とメッセージのやりとりをしながら、M君ともやりとりをしていた。
⑧の人は1日1ターンくらい。
楽しくも嬉しくもないけれど、ハッキリと断る理由がないままに、保険のような感じで続けていた。
⑨の人とのやりとりは、それなりに楽しかったけれど、
メッセージが届いても嬉しいわけではなく、すぐに読もうとも思わなかった。
やっぱりM君からのメッセージは腹が立つことがあっても嬉しくて、待ち遠しく、届くとすぐに読みたくなった。
2月になり、仲良くやりとりが出来ていたある日、話の途中で突然に
『私 チョコレートいらないですからね』と言ってきた。
は?
本当に突然だったし、近く会う約束もしていなかった。
「あげるって言ってないじゃん。
そもそもいつ会えるのか……
チョコレート嫌いなの?」
『返すのが大変だから、いらないです。
渡してきそうな人 みんなに言ってます』
そして、また、女性とのやりとりをスクショしたものを送りつけてきた。
[チョコレート食べれないの。
ちょっと、残念。
チャーハン美味しいね。]
『チョコレートはいらないからね』
[わかりました]
というやりとりだった。
絵文字だらけで読みにくかった。
過去に誰かとしたものかと思ったけれど、
《バレンタイン》 とか 《チョコレート》 という文字を入れると出てくるLINEのキャラクターの絵が、会話の後ろに現れていた。
自分も打ってみると、全く同じ絵が出てきた。
真ピンクの、サンリオだかディズニーだかのキャラクターの絵が描かれているアイコンだった。
二度と他の女性とのやりとりを送って来ないで欲しいと、
裏でこっそりやってくれと、何度もお願いしたのに……
《渡してきそうな人みんな》って。
この人だけなのをまた大袈裟に言っていそうだし、
そもそもこの人も、会社の50代や60代のおばさまかもしれないし。
チャーハン美味しいね、なんて言っているから、
美味しいお店を教えたお礼にチョコレートを、なんて話になったのでは?
などとも思いつつ、
『いらないからね』
と、ため口で言っている関係だということが気になった。
そして、どうすればこれ(スクショの送りつけ)をやめさせられる?
と、ちょっと考えた。
私は、スマホを2台持ちしている。
仕事用と、プライベート用。
仕事用の自分のスマホから、プライベート用の自分のスマホにメッセージを送った。
「。。。手作りチョコ、欲しいな。。。」
そして、
プライベート用から仕事用に返信した。
「あげません」
LINEのキャラクターの絵が出てきた瞬間にスクショし、それをM君に送りつけた。
「私も欲しがってくれる人がいるから、お互いさまですね」
その日に返信は無く、次の朝
『仲良しの男の子いるんだね』
と言ってきた。
スマイルの絵文字がついていた。
少し考える時間を与えてやろうと、その日は返信をしなかった。
次の日、
「全然仲良くはないけれど、
勝手に好意をもってくる人はいます。
もう絶対に他の人の写真やメッセージを送って来ないで下さい」
と念を押した。
その日は沈黙していたM君は2日後
『他の男性とLINEしてるから会いたくないです』
と、言ってきた。
しめしめ、ひっかかったようだ。
それにしても、また自分の事は棚にあげて…。
逆に言えば、やっぱり、私にスクショを送ってきたピンクアイコンは、恋愛対象の女性ではなかったんだろうな、と思った。
返信する気はなかったのに、そっちが他の人とのやりとりを送ってきたから返信したのです、と言うと
『ハートのカップルのスタンプ送ってるんだし、私にはLINEしないでよ』
などと言う。
笑ってしまった。
チョコレートに反応して出てくるやつでしょ。
あなたも他の女性とのやりとりで出ていたでしょ。
チョコレート
チョコレート
チョコレート
と送ると、ヘソは元に戻ったようだ。
数日後、珍しく動画が送られてきた。
何だろう?と見てみると、
映っているのは、車のシートのみ。
『こんにちは~今日はあたたかいですね』
と、M君の声が入っている。
もう1度送られてきた。
今度はアスファルトのみが映っている。
『こんにちは~今日はとてもあたたかいですね』
と、また声が入っていた。
何ヶ月もやりとりをしているけれど、こんなものを送ってきたのは初めてだ。
きっと、ピンクアイコンに送るために撮り、ついでに私にも送ってきたのだろう、と、何となく思った。
ピンクアイコンが、たとえ恋愛対象ではなかったとしても、新しく頻繁にやりとりが出来る相手が見つかり、楽しんでいそう、
という気がした。
『今日は声がかすれています』
と、ボイスメッセージまで送ってきた。
コロナの陽性かも?と言っていた。
『コロナにならない簡単な方法知ってる?
コロナの検査をしないこと』
だって。
次の日の朝
『タンの写真 見る?』
と、聞いてきた。
そんなもん、見るわけないじゃん。
てか、そんな写真まで撮るなよ。
『かなり大きなタンだったので』
薬の名前と、その成分を詳しく書いて、
どうやってタンを出したかということと、
飲んだ薬の写真と、
ネットに書かれたその薬の効能をスクショしたものが送られてきた。
薬剤の配送をしているM君は、薬の名前やその成分に詳しく、
そんな内容が書かれたものが何回か送られてきたことがある。
(お正月に私が熱を出したときとか)
夕方
『また出た。送っていい?』というので断ったのに
タンの部分をスタンプで隠したらしいティッシュの写真を送ってきた。
さらに!
その写真をピンクアイコンに送り
[苦しかったね]と返信がきている部分をスクショしたものを、また送ってきた。
『見てくれない人はあかんです』
そんなものを送ってくる方があかんでしょ!
ピンクアイコンは見るって答えたのか!
ピンクアイコンもやっぱり変態だ!
私は今度は、⑨の人が送ってきたメッセージをスクショして送りつけた。
「〇〇さんとお会いできるのが待ち遠しい」
『モテますね』と、ハートがついたスマイルマークを送ってきた。
2度も私にそんなものを送られたから、
おそらくもう送って来ないだろう……
それにしても、
ピンクアイコンに対してM君がどんな感情を持っていたとしても、
毎日頻繁にやりとりをしていることはハッキリわかった。
私と全く同じメッセージを送り、
どちらが自分の好みの返信を送って来るか、比べて楽しんでいるんだ。。。
そう思うと、M君が喜びそうなメッセージは敢えて送りたくない、と思った。
私が送ったものに対しての返信以外は、
いちいち考えてしまう。
どう返信したものか、と。
LINEのやりとりがまた苦しくなってきた。
M君の方も、未読無視をしたりすることが増えてきた。
メッセージを送っても、既読がつかないと、
何となく「送らなければよかった」という気になり、
削除したりを繰り返すようになってしまった。
ところが、⑨の人ともうまくいかなかったとき、
私はもう《辛くても何でも、もう自分はM君から離れることは出来ない》
と、心から、ハッキリと、思ってしまった。
毎日LINEのやりとりをしたいのはM君だ。
送らない日もあるけれど、それは自分が《送るのを我慢している》状態だ。
M君が頭からいなくなった日は1日も無い。
1日もないどころか、結局のところ1日中、M君のことを考えてしまうのだ。
何回これを繰り返すのか、自分!
ピンクアイコンと仲良くしていてもいい。
私にやきもちをやいてくれるんだから。
ある日、電話でマリと話した私は、マリにペラペラとM君の魅力を語った。
【マリについてはこちら】
勝手に口から出てきたくらいの勢いだった。
友達が1人もいないこと。
毎日家と会社の往復しかしないこと。
お金が無いから、どこにも寄らないこと。
たまに行く場所も、家からせいぜい30分程度のところだということ。
母と出掛けるのも、隣の県の山や、都会のLIVE HOUSEくらいだということ。
たばこも吸わないし、お酒も1滴たりとも飲まないこと。
どんなに暇でも、パチンコや競馬などの賭け事をしないこと。
ゲームさえも一切しないこと。
そして、特定の人が作った物しか食べないこと。
(私の作った物は食べてくれたことはないけれど。)
国内旅行に行くとしたら、どこに行きたい?
とM君に聞いてみると、
自分が住んでいる地方が好きだから、そこからは出たくないという。
1番好きなアーティストの出身地さえ行きたくないと。
つまりリードは、最高に長くしてもせいぜい地方のはずれまででいいのだ。
……というより、自分の意志で出ないのだから、リードさえも必要ない。
何て素敵な生き物なんだろう。。。
そんな考え方をしてしまう私も、結局は変態なのだ。
【このお話の続きはこちら】
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