喪失感と愛と絶望と奮起

 ヒプステのキャスト全員卒業でどうしてもどーしても色々語りたくなったので久しぶりにnoteを書く。恨み言や愚痴を言うつもりはない。メソメソはするかも。

 私はヒプマイにハマったと同時くらいにヒプステに足を踏み入れた。track2のビジュが出たくらいの時。寂雷先生の切れ長の美しい目に引き込まれたことを今も鮮明に覚えてる。乱数と幻太郎のお顔も美しくて目が離せなかったな。とりあえずビジュを小一時間眺めて、配信を観る決意をした。2.5次元舞台すらそれまで観たことなかったというのに。

 ヒプステはキャラの再現度が高いとよく聞くけれど、私は実はそこまで思ったことがない。自分が原作重視派だったらきっとそこには反発したくなるだろうな、とは思っている。でもヒプステを観ると、めちゃくちゃキャラがそこに「いる」と感じてしまう。

 それがなぜなのか明確な答えはないんだけど、おそらく、キャラを演じてくれている俳優さんたちの「このキャラはこの場面ではこう動くだろう」という解釈が、自分のキャラ解釈とあまり齟齬がなく、さらに自分にとって好ましいものだからなんだろう。そしてそれが生身の人間から発せられるという現実が、二次元のキャラが現実に「いる」錯覚を起こさせるんだろうなと思う。

 そして私は演技とか学んだこともないしわからないけれど、人間は自分が経験したことからしかアウトプットはできないと思っているので、俳優さんたちの経験がキャラに深みと温かみを与えてくれているんだと感じている。だから同じキャラを演じていても、全く同じにはならない。演じられる人によってキャラの性格の強調され方が結構違うときもある。

 ぶっちゃけキャス変して「あ、ちょっと無理かも…」ってなったこともある。もちろんその役者さんが悪いわけではない。私が思うキャラの魅力と、その人が出力するキャラの魅力が噛み合わなかっただけ。

 今のヒプステは、推しの麻天狼に関しては、最高に最高に自分の好みと合っていてもうとにかくこれ以上ないくらい最高なのである。この間のレプライは本当によかった…一番常識人ぽく見えて実は破天荒、っていう麻天狼が大好きだからお芝居パートのはっちゃけ具合に大喜びした。それに3人のチームワークがもっと良くなってて、これは絶対俳優さんのチームワークがお芝居に表れた結果だから、そこも麻天狼の絆を感じてにこにこしっぱなしだった。

 鮎川太陽くんの演じる先生、原作よりも圧を感じられて雄みが強くて大大大好き。新木ひろふみさんの演じられる一二三は、ジゴロの時はよりエレガントでしなやかで美しくて、ひふみの時は原作そのまんまの無邪気さと洞察力の鋭さがあって愛。井手くんの独歩は、アグレッシブなおどおどさがクスッと笑えるし、でもやる時はやる男感がちゃんとあってもう好き。宮城くんの独歩もよかったな。捨てられた子犬みたいにオドオドしてるのに、めちゃくちゃ綺麗な土下座決めてて格好よかった。

 なにより麻天狼を演じてくれた役者さんたちが、本当に一生懸命、愛をもってキャラを演じてくれているのがすごく伝わった。もう本当にそこが一番大切といっても過言ではない。

 ああ、だから卒業は本当に悲しい。それと同時にありがとう、って気持ちも湧いてくる。自分の推しを最高の形で具現化してくれて本当にありがとう。

 きっとBOP2では3人をみるだけで泣いちゃいそう。3人だけじゃなく、高野くんの一郎もめちゃくちゃ好きだし、というかほとんど全員好きだしずっと泣いてるかもしれん。どうしよ。

 9月までに心の整理つけられるかな。つけたいな。まあつかなくてもあのメンバーのBOP2が最高じゃないわけがないので、きっと号泣しながらリンライ振ってるんだろう。

 てか現地に行くつもりでしかないけど、チケット取れるかな?いや絶対とる。ただでさえ人気なのに、全員卒業で倍率エグいことになるだろう。そこだけは恨むぜ運営よ。

 でも泣いても笑ってもこれが現メンバーの最後だもんね。死ぬ気でもぎ取ってやるぜ!

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