見出し画像

M&A領域の専門性を追い求めていた私が、メドレーで見い出した新しいフィールド

はじめまして。2022年1月から株式会社メドレーの人材プラットフォーム(以下「人材PF」といいます。)で、グローバル推進グループのマネージャーを務めている麦島と申します。

このグループ名を見て、「メドレーって海外事業あるの?」「そもそも何しているの?」と疑問に思われた方もいらっしゃるかもしれません。社内でも「麦島って何の仕事してるの?」と聞かれることがよくあります。

そして、前者の質問については、端的に言うと「まだ、ない」が回答です。

「まだ」とはどういうことか、そして私がメドレーで何をしていて、将来どうなっていくのか、はたまた、そもそも私が何者なのか、という話を、本日は少しだけご紹介させてください。

My first career

私のキャリアは、2015年、投資銀行で始まりました。
投資銀行は、主に上場企業をクライアントとして、企業買収(M&A)のアドバイザリー業務や株式・債権による資金調達の引受け等のサービスを提供しています。

私自身は、6年間のキャリアのほとんどの期間、M&Aの専門部隊に所属していました。途中、1年半シンガポールオフィスで東南アジア・オセアニア地域のM&Aを担当したり、新卒学生の採用活動の統括をしたりと、様々なチャレンジをさせて頂きました。

投資銀行でキャリアを始めることを決心した理由でもあるのですが、私は生来の負けず嫌いで、誰よりも働いて誰よりも専門性を身に着けたい、という強い想いを抱いていました。その結果、トレーニーとしてのシンガポール拠点での勤務を許して頂いたり、帰国後にジュニアバンカーでありながら案件の実務責任者を任せて頂いたりと、忙しくも恵まれた環境だったと思います。

帰国後複数のM&A案件の執行を担当していた時、ふと、

  1. M&A専門家ではあるものの、企業が自らM&Aを実行するまでの重大な意思決定の根幹に関与できていない

  2. Post Merger Integration(PMI)と呼ばれる買収後の統合プロセスも経験したことがない

  3. そのような人間が、専門性をもっていると言えるのか

という疑念が生まれ、今いる環境から飛び出してのチャレンジへの関心が高まってきました。

そんな時、日本で最も重大な課題の一つである「医療ヘルスケア領域の人材不足」に正面から取り組んでいて、またM&Aの積極推進により非連続的な成長を志向しているメドレーに出会い、「ここでなら今までのキャリアで学んだことを活かしながら、他の領域でも自身を成長させられるのでは」と考え、メドレーにジョインすることを決めました。

Jumped into Medley

2021年1月、私は当時コーポレート本部の中にあった経営企画室にジョインしました。全社的なM&A活動を推進するという重大なミッションを負っていたにも関わらず、室長以外の3名は全員入社3カ月以内という新しい組織でした。

入社した頃は、株式会社メディパス(以下「メディパス社」といいます。)のM&Aのエグゼキューションが走っていて、早速案件メンバーに入り、企業価値算定や株式譲渡契約書の交渉サポート、取締役会での意思決定に向けた準備、開示資料作成などを行いました。ここで驚いたのは、メドレーはM&A専門家を起用していないにも関わらず、実務のクオリティはアドバイザーがいる場合と同等、いやそれ以上であったことです。

当時ディールメンバーを組成していたのは、元外資系弁護士事務所に所属していた取締役の田丸を筆頭に、元バンカー、会計士資格を持ったPEファンドから来たメンバー、ベンチャー企業での経営企画経験者などでした。そしてビジネスDDにおいては、事業部から取締役の石崎やメディパスアカデミー介護事業の成長を担うことになっていた執行役員の寺町、エンジニアの稲本など、M&A専門部隊から離れた直後に再びプロフェッショナルたちに揉まれながら、高いクオリティでの業務遂行を求められました。

そしてメディパス社のグループ化完了後は、初経験でありながらPMOのポジションでPMIを遂行することになりました。

PMIは、両社がそれぞれ有する強みを活かし、また弱みを相互に補いながら、同じグループとして永続的に成長できるような土台作りを行うという、企業の長期的な成長に関わる非常に重要度の高いプロジェクトです。

プロジェクト中は、実際にメディパス社のオフィスに毎週足を運びながら、社内でもコーポレートや事業部の必要メンバーを巻き込みながら進めることで、社内外での信頼関係を構築することに至ったと感じています。

上記を始め、経営企画室では4人という少数精鋭メンバーで複数のプロジェクトを同時並行でこなしていました。例えば、

  • 他企業との資本業務提携契約の締結

  • 非連続的な成長を実現するためのM&Aの仕掛け、及び外部からの紹介案件の検討

  • 決算説明資料(日/英)作成のサポート

  • 株式会社ミナカラの株式取得

  • 新規事業のフィージビリティ・スタディ

  • メディパスの一部事業の吸収分割による当社への統合

  • グループ会社の中長期の事業方針の策定

  • 海外市場進出に向けた市場調査

などなど…例を挙げるとキリがありません。

その時から、私はメディパス社のPMIをはじめ、同社の一部事業の吸収分割による承継や海外市場調査を主担当として推進しており、人材PFと業務上の関わりが深かったように思います。

そのような中、メドレーとして各プラットフォームに経営企画機能を移転させ、より事業へのエクスポージャーを高めながら長期的な戦略を事業部単位で立案、実行していくという方針に転換することになり、そのタイミングで、チームメンバーの適性や中期的なキャリア、本人の意向を踏まえて、各々がそれぞれのミッションをもって異動することになりました。

各メンバー、グループ会社であるパシフィックメディカルのマーケティングチームや、医療プラットフォームの経営企画に異動するなど、幅広い選択肢を与えられていたように思います。

私は自身のこれまでの経験を活かしながらも、メドレー入社後も関わりが深く、また海外進出という新しいチャレンジもできる人材PFの経営企画チームへ異動を志願しました。

そして、以上の内容から推察頂けるとおり、人材PFの経営企画機能を持つ部署には、本記事公開時点で私しかいません。

文字通り、私と取締役の石崎の隣でともに推進してくれる方を募集しています!

What does the Global Business Team do?

そんなこんなで、今私は一人で人材PFの経営企画メンバーとして働いています。私自身はこれをチャンスだと捉えていて、自身の専門性を活かしながら、プロフェッショナルファームにいた頃には経験できないようなレベルで事業との関わりを増やし、それでいて全く新しいことに取り組むことができるという、一石三鳥にも四鳥にもなる業務だと感じています(実際には1つの石で4羽も鳥を落とすことはできませんが。)。

私が今抱えるミッションは、大きく2つあります。それは

  • 医療ヘルスケア領域の事業所を、ジョブメドレーを通じ人材採用という側面から支援するだけでなく、「納得のいく医療福祉」を提供する事業所を、人材という切り口から多面的に支えられる事業を作ること

  • ジョブメドレーが10年後、20年後にも成長を続けられるように、かつユニバーサルな課題である「エッセンシャルワーカーの人材不足や地域偏在」を解決するために、海外での事業拡大を推進すること

です。意味がわからないくらいフワフワしていて、それでいて壮大なミッションです。

余談ですが、組織を作る前に石崎に「グローバル推進グループということで、海外事業推進がメインミッションですか?」と聞いたところ、「まぁ、日本も世界の中にあるし、国内の成長もグローバル推進グループのスコープ内ですね」という筋が通っているのかいないのかわからない返答が返ってきたことは、今でも鮮明に覚えています。(笑)

いにしえの「ろくろの回し方」をレクチャーされています

なお、特に国内で人材PFが取り組んでいることは、筋が通っているかいないかわからない発言をした石崎が書いた記事があるので、詳しい内容はそちらをご参照ください。

このミッションを達成するために、国内においては、新規事業/アライアンス/M&A、の戦略立案から実行、M&AであればPMIの推進、というのが、主なスコープです。

それだけでもかなり広範囲ですが、それに加えて海外進出という重大なミッションにも取り組んでいます。

これは、社長の瀧口や田丸、石崎といった役員陣、時には海外での事業経験を持つ社外取締役の方とディスカッションしながら、本当にゼロから検討しています。例えば

  • 進出対象国の決定に向けた調査

    • マクロデータの整理

    • TAMの推計(今だけでなく、30年後のTAMも・・・)

    • 関連法規制や外資規制の調査

    • 競合プレイヤーの調査

    • 現地で人材サービスや関連職種の経験を持つ方からの情報収集

  • 進出ストラクチャー(M&A/自前進出)の検討

    • それに向けてのロングリストの精査

    • 市場環境の整理

    • アライアンス・パートナーの発掘

  • 具体的なビジネスプランの検討

    • 事業所や求職者が抱えるペインの整理

    • 競合プレイヤーにはない、メドレーならではの価値

    • どのようなビジネスモデル/戦略を取るべきか

    • それを踏まえた数値計画や投資プランの策定

・・・などなど、例を挙げるとキリがありませんが、国内と同時並行で以上のような検討を行っています。

今はまだ様々な可能性を検討している最中ではありますが、将来的には海外で実際に拠点を立ち上げ、その後の事業運営や売上を作っていくプロセスまでを一貫して担うことができる、とてもチャレンジングな仕事です。

この一つ一つが、今まで「M&A屋さん」としてのキャリアを歩んできた自分にとっては新しい活躍の場であり、毎日新しいことに挑戦し続けることができています

Be humble, take ownership

このようなとても大きなミッションを果たすためには、壮大な絵を描くだけでなく、それを具体に落としこみ、綿密な調査や徹底的に考え抜くことが必要です。

メドレーでは「Our Essentials」という、会社として大切にしている行動規範を12個挙げています(詳細は大切にしている価値観 | 株式会社メドレーを御覧ください。)。
それ以外に、業務遂行のために、私は

  • 謙虚であること

  • 当事者意識を持つこと

の2つを大切にしています。この2つは、前職の尊敬する先輩から学んだ価値観でもあります。

【謙虚であること】
曖昧でありながら意義の大きいミッションを実現するには、どれだけ優秀な人間がどれだけの思考プロセスを重ねても、簡単に正解を導くことはできません。最適解に到達するためには、自身の思考プロセスが正しいと思い込まず、多面的に、時には常識という枠組みの外側からも、様々な根拠を持って思考を再検証することが必要です(そのため、私は「普通に考えると」という言葉が嫌いです。)。
また、実務の遂行のためには、ビジネスの知識のみならず、法務、財務、税務と、多岐にわたる知識を駆使する必要があり、常に学ぶことを怠らない姿勢が必要です。
これらを全て可能にするためには、「謙虚であること」が必要な要素となります。

【当事者意識を持つこと】
また、プロジェクトを遂行するにあたっては、常に当事者意識を持ち、自責で取り組む姿勢が肝要と考えています。組織やチームが大きくなってくると、「自分がやらなくても誰かがやってくれる」「誰かに責任を押し付ければ良い」という発想になりがちで、どうしてもキャッチアップや自身の成長に繋げることが困難になってしまいます。そのような事態を避け、常に昨日の自分より成長するためには、当事者意識を持つことが必要な要素であると考えています。

以上が、私自身が、そしてチーム全体として大事にしたい価値観です。

Who do I like to work with?

上述のとおり、我々が抱えるミッションは、壮大かつ曖昧で、「正解」は存在しません。

  • そんな解のない問いに、自身の持つ強みを活かして挑戦したい

  • 今までプロフェッショナルファームにいたけど、事業会社で自分の幅を広げたい

  • 今まで財務、経理、法務、人事や、インターネット企業でのディレクターやカスタマーサクセス等、全く別の業務を担当していたが、自分の活躍できる領域を広げたい

等、モチベーションは問いません。我々が抱えるミッション遂行に直接関係のある専門性やご経験を有している方はもちろん、高い成長意欲を持って業務に取り組むことができる方メドレーや私自身の価値観に共感頂ける方、そんな方であれば、このチームでご活躍頂けると思います。

特にこれまでプロフェッショナルファームにいらっしゃった方は、人材PF内で今まで接したことのない、そして非常に優秀なメンバーから刺激を受けながら密に働くことのできる、魅力的な環境がそこにはあると思います。

もしこのチームにご関心をお持ち頂ければ、まずはカジュアル面談でも差し支えありません。是非一度お会いしてお話しましょう。

最後までお読み頂き、ありがとうございました。

※写真は感染対策に配慮しながら撮影しています。

みんなにも読んでほしいですか?

オススメした記事はフォロワーのタイムラインに表示されます!