#美人について書く理由
2020/12/18 ”追いかけて追いかけて、すがりつきたいの”
朝起きると、食欲ならぬ”文字欲”が噴出し、居ても立っても居られなくなったので、朝食の代わりにnoteをこしらえている。
時々、そんな朝がある。編集者(ないしライター)仲間にならわかってもらえるかしら。令和のいまならぴえん。昭和のわたしならくすん。
ある朝、爆発したこの欲。(定期的に、たまーに起こる。)こうなった理由はわかっている。しばらく書いていないので、たまっているって言っちゃあ、それまでなのだが、LAからいま東京に戻ってきていて、日本にいるからこそ堪能できるヘンタイ(およびヘンタイ行為)に恋をしているからだ。
その愛すべきヘンタイについて、言葉を紡ぎたい。
向こうはわたしの気持ちどころか、存在すら知らない。
勝手に好きになっている。なんの見返りも求めるべきじゃないの。
でも、こんなにも好きなこと、知ってもらいたい気持ちがあふれる。
貴方がどんなに素晴らしいかを、世に伝えたい。
でも、こんなこと言ったら、重いかな。
こんなことしたら、迷惑かな。
どうしよう。どうしよう。
八代亜紀先生が歌ったように、オンナは無口なほうがいいのに!
肴はあぶった烏賊でいいのよ!!
黙って、港で待ってりゃいいのよ!!!
うおおおおおおお。
地球のみんなー、おらに元気を分けてくれ!!
。。。ウザい。ちゃんとスーパーめんどくさい人になっている。女性ホルモンの抑制がきかない、己の身体が恨めしい。
大さじ3杯の客観視と、レシピ分量外の自尊心を入れてみても、やっぱり充分にめんどくさい。
地球のみんなは、コロナ対策と免疫力を上げることで忙しいのに、元気をリクエストする始末。末期である。
西野かなちゃんが、「会いーたくて会いたくて、震え~る」と歌っていたとき、「オンナが自分を想って震えてたら、怖くね? その状況考えたら、こっちが震えるよ」と殿方の気持ちを代弁していたころの自分を少しでも取り戻したい。
何を書きたいのかわからなくなってきた。このままだと、『ノルウェイの森』並みに、深くて長くなるので、こういうときは、タイトルを見直そう。
編集者にとって、タイトルがすべて。タイトルには答えがつまっている。
そうだ、美人について書く理由だ。
また、別人格の、恋するモンスター乙女が出現すると困るので、奴がおとなしいうちに、重要事項を箇条書きにしよう。
・ここで言う美人には性別は問わない。美しい「人」という意味なので。
・ヘンタイが好きだ。どう否定してみても抗えなかった。ここで言う変態とは、わたしの独断と偏見により感じた、言動が大変興味深い人、何かにずば抜けて長けている人(俗に言う天才とか)、人間力がすごくてとにかくオモロい人、アスリートなど含めて所作や身体が美しい人、など。
・人生の大概のことは、人を介して起こる。人なくしては成立しない。それらは奇跡で、なんとも美しい。
そもそも、美人たちのことを世に伝えたくて、編集者になったのだ。
人間観察がライフワークであるわたしは、ニューヨークにまだ住んでいたおよそ5年前、人を「ブス」と「ブスじゃない人」にカテゴライズしていた。
ブスとはどのようなものを言うのか。どんな人がブスなのか。
ブスの生態について観察し、調査し、分析していた。
「ニューヨークが教えてくれた、かわいくなる方法」などのタイトルは、本屋さんで見つかるものの、ブスに関する史実は驚くほど文書で残されていない。企画書を書いて、真剣に出版社に持ち込むことまで考えていた。
そんなある日、「港区おじさん」もびっくりの(ニューヨークの)アップタウンおじさまと、ソーホーで大変美味しい和食をいただいていて、「いま熱心になっていること」がお題の会話内で、「ブスです」と進言した。
ほとんどの場合、人様に面白がってもらえるネタだったのに、おじさまはしゃぶしゃぶでくぐらせていた箸を止め、わたしの目をまっすぐ見ながら、「やめなさい」と言った。
へ?とアホ面になったわたしに、「あなたのまわりをブスで埋め尽くすのはやめなさい」と言った。なんでも、ブスばかりをみて、ブスのことを考えてばかりいたら、ブスになるから、とのことだった。
目から鱗かと思った、カラコンが落ちたぐらい目をひん剥き、量子論について知ることになったのと、
「バカとブスは伝染る」
が持論に追加された貴重な夜であった。
それ以来、あれほど熱中していたブスにはあっさりと興味を失い、自分の興味のコアを突き詰めていった結果、やっぱりオモロいモノ、コト、ヒトにフォーカスすることに決めたのだった。
このブス論が、なぜ量子論につながるかは、別件バウワーなので、また書くことにします。わたしが恋心をこじらせているヘンタイについても、また書きます。
恋するモンスター乙女さんのリクエストです。それでは聞いてください。ザ・ピーナッツで、「恋のフーガ」。
c) Couleur, Pixnio
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