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「ナラティブ」とは何か?についての整理と実務への適用の考察〜文献レビューの基礎トレーニング 【 #社会構想大学院大学 #高広ゼミ の授業より】 

社会構想大学院大学 コミュニケーションデザイン研究科において担当しているゼミ(通称・高広ゼミ)で行っている内容・課題について、その一部をたまに紹介しています。

 ゼミでは以下の課題を出しています。「ナラティブ」については、本田哲也氏やロバート・シラー氏の以下の本が出てから、ずっと話題ですよね。

 ただ、「ナラティブ」という語については以前より存在しており、高広ゼミではその整理を通じて、論文などを作成するために必要な「文献レビュー」のトレーニングにあてています。ここではその課題と使用文献の紹介をします。

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課題・「ナラティブ」とは何か?についての整理と実務への適用の考察〜文献レビューの基礎トレーニング

1)以下の文献を読み、「ナラティブ」の定義や活用について整理をせよ。その際にそれぞれの著者の主張が違う場合はそれを明確に、また近しい場合はどのようの近しいかを明らかにし、説明文と可能であれば表にまとめよ。

2)1)でレビューされた内容から、「ナラティブ」を実務に適用・活用するにはどのような場面・ケースでのどのような利用が考えられるかを、自身の経験ないしは社会的な課題に適用して示せ。

・WordやGoogle Docsなどで、A4 3p程度のレポートにまとめ、第二回講義までにTeams上に提出する

・提出されたレポートに基づき発表を課す。それをもとにゼミ内でディスカッションを行う。

参考文献:

Riessman,C.K. (2008) Narrative Methods for the Human Sciences. SAGE Publications.(大久保功子・宮坂道夫(監訳)(2014) 人間科学のためのナラティヴ研究法 )  > 第一章及び監訳者あとがき 

野口裕二(編)(2009) ナラティブ・アプローチ. 勁草書房 > 序章・第一章・終章

Shiller Robert. J. (2019) NARRATIVE ECONOMICS: How Stories Go Viral & Drive Major Economic Events. Princeton University Press (山形浩生(訳)(2021) ナラティブ経済学. 東洋経済新報社) > はじめに・第2章・第4章・第6章・第19章

やまだようこ (2021) やまだようこ著作集第5巻 ナラティヴ研究. 新曜社. 
> はじめに・4章・5章・11章

参考サイト:

京都大学 やまだようこ教授 最終講義「人生心理学-イメージ画と語り」 2012年2月8日


安田陽 (2022) ナラティブ(物語的)な言説にはご注意を. https://www.econ.kyoto-u.ac.jp/renewable_energy/stage2/contents/column0309.html

 上記に加え、課題締切日までに文献が加えられることもある。



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