一般的な言葉と扱うと間違うかもって話。

特にマーケティングと社会学と心理学など、専門的な世界と一般的な世界が隣合わせないしは重なりあってる領域は特にありがちだと思うんだけれど、これらは自然科学の世界と違って、「専門用語」と「一般的な言葉」が同じ、ないしは似たような言葉を使うことが多い。

このことが一部の人々の「わかってる風なこと言ってるんだけど実際は本質も定義も間違ってる」という状態を生み出すのだと思う。えてしてそういう人々は、“専門用語”とその派生を調べ正しく使うことを疎かにし、また国語辞典で引いたような“定義”を用いて言葉を発してしまう。国語辞典にある“定義”ももちろん誤りではないが、そこに掲載されている言葉の定義は一般的な世界においての定義なのであり、専門用語として使われる場合はより特定された定義を持つ。このあたりを正しく理解するようにすれば、国語辞典での定義をもとにした“俺定義”で「自分はこう思う」という主張をすることはない。しかし知識などについて真摯に向き合わない一部の人々は、「自分はこう思う」というのを、“自俺定義”でやってしまうから話が通じない。

マーケティングや社会学や心理学のような上記領域にはいい加減であやふやな言説が流通して、しかもそれが「わかりやすい」というふうに受け入れられてしまうことがよくある。

実際には、そうしたハーメルンの笛吹たちの話が「自分が知ってる言葉の組み合わせだから聞きやすい」ってことに過ぎないんだけどね。

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