ペントースリン酸回路
この記事ではペントースリン酸回路について簡単に書いていこうと思います。
ペントースリン酸回路でとりあえず抑えておくべきポイントは
ペントースリン酸回路はNADPH、リボース5リン酸という生成物と
反応の中で出てくる酸化的段階と非酸化的段階です。
+αでNADPHによるグルタチオンを介した過酸化水素の無毒化を抑えておくと良いと思います。
では、全体的な反応を見てみましょう。
最初にもいった様にペントースリン酸回路は酸化的段階と非酸化的段階に分かれています。
(※リブロース5リン酸は酸化的段階と非酸化的段階どちらにも含まれます。)
みてわかる様に、NADPHが出来るのは酸化的段階。
解糖系にも出てきたグルコース6リン酸から6ホスホグルコノラクトンになるときNADPHがつくられます。
この時に働く酵素はグルコース6リン酸デヒドロゲナーゼ。
さらにもう一度NADPHが作られるのが6ホスホグルコン酸からリブロース5リン酸になる時です。
また、この時に二酸化炭素が抜けていきます。
出てきたNADPHを合計すると
この反応系では2個のNADPHが出てくることが分かります。
ここからは+αのお話なので読み飛ばしてもらっても大丈夫です。
細胞障害に関わる過酸化水素は還元型グルタチオンによって無毒な水に変えます。
しかし、この還元型グルタチオンは過酸化水素を水にする際に酸化型のグルタチオンペルオキシダーゼになってしまいます。
このままの状態だと還元型ではないので過酸化水素を水に変えることができません。
そんなときにNADPHが役立ちます。
NADPHは酸化型のグルタチオンを還元型グルタチオンにしてくれるのです。
つまりNADPHは還元剤の役割を果たしていると言えます。
NADPHを作ることはきちんと意味があるのですね。
最後に非酸化的段階で登場するリボース5リン酸について。
リボース5リン酸はヌクレオチドの合成で重要になってきます。
プリンヌクレオチドの合成でデノボ合成で登場してきます。
今回の記事はここまで。
最後までご覧いただきありがとうございました😊
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