アミノ基転移反応

この記事ではアミノ基転移反応について。を書いていこうと思います。

それでは早速見ていきましょう。

簡単にいうと、アミノ基転移反応は
名前の通りアミノ基をαケト酸に転移する反応のことをいいます。

☆補足
カルボキシル基の隣にケト基のあるものをα-ケト酸といい,ケト基がカルボキシル基から遠ざかるに従って,β-,γ-,…と命名する。 ケトンとカルボン酸の両方の性質をもつ。
コトバンク

反応の概要を知ったので、
次は構造中にアミノ基を持つものを考えてみましょう。

アミノ酸や糖が代表的ですよね。

ただし、アミノ基転移反応ではアミノ酸が関与します。

では、具体的に反応の様子を見ていきましょう。

アスパラギン酸の持つアミノ基をαケトグルタル酸に渡していますよね。
また、アラニンの持つアミノ基をαケトグルタル酸に渡していますよね。

するとαケトグルタル酸はグルタミン酸になります。

補足
・アスパラギン酸の持つアミノ基をαケトグルタル酸に渡してグルタミン酸になる際に関わる酵素はASP。
・アラニンの持つアミノ基をαケトグルタル酸に渡してピルビン酸になる際に関わる酵素はALT。
・ASP、ALPの補酵素として働くのはPLP(ピリドキサールリン酸)。
・PLP(ピリドキサールリン酸)はビタミンB6(ピリドキサール)の活性型。

αケトグルタル酸はアミノ酸からアミノ基をもらう機会が多いため必然的にグルタミン酸の量が多くなります。

(※実際にアミノ基転移反応は可逆反応です。あくまでも理解におとしこんでもらうために不可逆っぽい反応の様に書いています。)


では、グルタミン酸はこの後どうなるのでしょうか。

このグルタミン酸は次に酸化的脱アミノ反応によって
αケトグルタル酸、アンモニア(NH3)に分かれます。

そしてアンモニアが尿素回路に組み込まれていくことで人体に無毒な尿素に変わっていきます。

アミノ基転移反応は尿素回路にも関わってくる反応なので抑えておきましょう。

今回の記事はここまで。
最後までご覧いただきありがとうございました😊

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