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γ線との相互作用(光電効果・コンプトン効果・電子対生成)

この記事ではγ線との相互作用についてまとめています。
上から順番にご覧下さい。

光電効果
→低エネルギーのγ線が関与。
電子にγ線自身の全エネルギーを与えることで、γ線が消滅すること。

(γ線の全エネルギーを与えられた電子は飛び出す。この飛び出した電子を光電子という。)

コンプトン効果
→光電効果よりエネルギーの大きなγ線が関与。
電子にγ線自身の一部のエネルギーを与えることで、エネルギーの低いγ線になること。

(γ線の一部エネルギーを与えられた電子は飛び出す。この飛び出した電子をコンプトン電子という。)

電子対生成
→光電効果、コンプトン効果よりエネルギーの大きなγ線が関与。
原子核の近くでγ線(高エネルギーのγ線)が消滅すると同時に電子と陽電子の対を生成すること。



γ線との相互作用を見た所で、次は下のグラフを見て下さい。

γ線のエネルギーが小さいほど光電効果が支配的。

γ線を吸収する物質の原子番号が小さいほどγ線が持つエネルギーが大きくなるにつれて光電効果からコンプトン効果へ移行する。

γ線のエネルギーが大きくなると吸収する物質の原子番号が大きいものからコンプトン効果から電子対生成へ移行する。


違いを理解出来たでしょうか。
少しでも参考になれば幸いです。

今回の記事はここまで!
最後までご覧いただきありがとうございました😊

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