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ガスクロマトグラフィー

この記事ではガスクロマトグラフィーについて紹介しています。
上から順番にご覧下さい。

ポイント✨

ガスクロマトグラフィーは移動相が気体である。


装置は次のようなイメージです。

イメージ1

ガスクロマトグラフィー(装置)


装置を詳しく見ていきましょう。

[移動相]

キャリア―ガスという気体が入っています。

☆キャリア―ガスは不活性ガス(窒素ヘリウムアルゴンなど)


液体クロマトグラフィーはポンプが装置の中に組み込まれていましたよね?

しかし、移動相はガスボンベの圧力によって流れるためポンプは不要です。



[カラム]

ガスクロマトグラフィーの分離は分配吸着のみ。
試料は気化しなければ分離できない。

気化しにくい試料はどうしたら良いのでしょうか?

→アセチル化、トリメチル化、メチル化を行うことで試料を誘導体にし気化させやすくします。



[検出器]

ガスクロマトグラフィーには様々な検出器があります。

1.熱伝導度検出器

無機物、有機物の両方の測定が出来る。

☆熱伝導→熱がどれだけ伝わるか。

イメージ2

電熱線から熱が放出される。


周りの気体の性質で遮蔽効果に差を生じる。

放熱の度合いで電熱線の電気抵抗が変化

検出


2.水素炎検出器

C-H結合のある有機化合物を検出できる。

☆水素炎→水素を燃やした炎

☆水素が燃える温度はC-Hのイオン化の適している。

イメージ3

水素炎でC-Hの炭素をイオン化

イオンにより流れる電流を検出


3.電子捕獲イオン化検出器(ECD)

ハロゲン化合物を特異的に検出できる。

☆電子捕獲→電子を捕獲する。 

☆イオン →電荷をもつ。

☆電子を捕らえるもの→ハロゲンなどの電気陰性度の高い分子


イメージ4

β線発生装置でβ線をキャリアーガスに照射する。

キャリア―ガスから電子と陽イオンを生じる。

ハロゲン化合物があると電子を捕獲し陰イオンになる。

陰イオンにより陽イオンが減り、イオン電流が減る。

これを測定する。


4.炎光光度検出器

イオウとリン化合物の測定に優れる。

☆炎光→炎の中で燃えるときに発光する現象のこと。

イメージ5

水素炎で試料を燃やす。

光を発する

光電子倍増管で捕らえる。


今回の記事はここまで!
最後までご覧いただきありがとうございました😊


下に関連記事を載せておきます。
ガスクロマトグラフィーと似たような仕組みなので確認して見て下さい。

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