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本当にあった怖い話13

父が入院先の病院で体験した話

このお話は…

あまり怖くはないかもしれません。

あの日…父は

初期の初期である膵臓癌が見つかり

13時間の手術をしました。

その術後1日目の夜のことだったそうです。

本当なら大手術をしたので

遠慮せずに看護師さんに

車椅子に乗せてもらい

トイレに向かうはずでしたが

看護師さんを呼ぶのが嫌で

しかも早くトイレを済ませたかった父は

点滴をしながら

自力でトイレに向かったそうです…。

歩く練習にもなりますしね。

病室を出てトイレに向かうとき

ふと病室を出て左側の廊下が

気になったそうです…。

父)あれ…?

 あんな角に…しかも…こんな真夜中に

 車椅子に乗って俯いてる

 おばあさんが…。

そう。父が不審に思うのも無理はありません!

私も術後1日目の朝に

母とじいちゃん達とお見舞いに

行きましたが…車椅子があるのは

反対側の廊下の談話室近くにしか

なかったのです…。

不審に思いながらも

元々霊感が少しある父は何も考えないようにして

早くトイレに行き

トイレから…病室に戻るとき

その車椅子に乗っていたおばあさんは

まだ…同じ体勢で

同じ場所に居たそうです…。




父)まだ居るな…

そう思いながらも自分のベッドに横になり

そのまま寝たそうです。

次にトイレに目が覚めたのは夜中の3時…。

またトイレに行きたくなり

病室を出ると… やっぱり

その車椅子に乗ったおばあさんが居たそうです。

2回目で父は…そのおばあさんは

この世の人ではないと

直感的に思ったそうです…。

2回目のトイレを済ませて

病室に戻るとき…

おばあさんは…居なかったらしく

疑惑が確信に変わったそうです…。

怖くなった父は

そのまま何も考えず寝ることだけに集中し…

朝を迎えたそうです。

2日目の朝…左側の廊下を見ると

車椅子に乗ったおばあさんが居た

角のところに…関係者以外立ち入り禁止の

地下1階まで続く 階段があったそうです…。



勘のいい方なら

もうわかりましたよね?

そうです!

古い病院なので患者さんから見える位置に

そういう階段があるのは仕方ないですが…

地下一階にあるのは…

亡くなった方を安置する霊安室…。

そのおばあさんは…亡くなったことが

分からないまま…

同じ行動を…繰り返していたのかもしれませんね。

もし…あの日

父がそのおばあさんと

目が合っていたら…

一体…どうなっていたのでしょうか?

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