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化粧水は8割が水だから意味がない

「化粧水は8割が水だから意味がないって本当ですか?」

化粧品検定の講座をしていた時に300回は聞かれたであろうこの質問。

ハッキリとお伝えしますが「化粧水は8割が水」であることは
ほぼ間違いありません。

でも「8割が水だから意味がある」ということをここでお伝えしておきます。

そもそも乾燥肌にとって保湿が大事、というのは周知の事実ですよね。

では何故、油分ではなく水分を先行して与えるのか?
その理由は”恒常性”という肌の機能にあります。

肌には水分と油分のバランスを自ら整える働きがあるのですが
実は皮脂(油分)を自力で分泌する力はあっても、水分はほとんど分泌できないんです。

だから水分が足りていない肌は、自ら保湿しようと
油分を過剰に分泌します。

そうするとインナードライと言って、肌の内側を乾燥しているのに
外側はべたつくという状態を作ってしまうんです。

これによって異常に肌がテカったり、肌トラブルが続くという状態を
招いてしまいます。

逆に化粧水で水分が満たされた肌は、適度な皮脂分泌により
バランスのいい状態が作れます。

ちょっと専門的な話もすると、みんなが大好きなアミノ酸や
ヒアルロン酸などの美容成分は水分に反応することで
より一層の効果を発揮します。

だから、肌の水分量を上げるってすごく大事なことなんです。

そもそも化粧水に配合されている水を水道水と同じように
勘違いされてる方がいますが、

化粧水の水は不純物を取り除いたり、肌に浸透しやすくしたり、
肌の水分量を高める加工がされています。

だから、化粧水はほぼ水意味がないというのは間違いで、
「ほぼ水だから、その後に使う化粧品の効果を高める。」
これが正解です。

日本は季節によって湿度が大きく変化します。
肌はこれに敏感に反応するので、日本の気候を考えても
化粧水をたっぷり使うことが美肌づくりの基礎となります。

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