研修9&10ヶ月目~コロナ禍の研修医~

皆様、本年もよろしくお願いいたします。

救急外来2ヶ月分をまとめて書きます。

初期研修と言えば救急外来と思い浮かぶ方も多いかと思います。必修だしね。

コロナ禍の現在、当院も発熱外来をやっており、午前中は救急の先生が当番でやっています。私も先生に診ろと言われたときだけ発熱外来を診ました。コロナ抗原、PCRを取った人で一人だけコロナ陽性者がいました。

また、救急外来から入院になる人にも抗原、PCRを行っていたので、研修中はぼぼ毎日検査やってました。

ちなみに、当院は2次救急まででICUもなく、救急科は病棟を持たないので、そういう面では楽でした。

ウォークインや救急車で来た発熱患者にはニュースで見かけるようなガウンやフェイスシールドをつけ、診察にあたります。

これがとても暑い。

冬場で下にヒートテックを着ているので余計に汗が出る…手袋を2枚つけて採血や点滴を行うが、手袋が二重のため血管が触れているかどうかわかりにくい。血液培養等の清潔操作を行う際も、ふとフェイスシールドをつけていることを忘れて、フェイスシールドに手が当たり不潔になったり…

慣れるまではすごく大変でした。慣れるまではね。

また、当院の救急研修は、上級医が後ろで見守っている状態で研修医が一人で診察し、その所見と自分のアセスメントそして治療方針までを上級医に上申するというもので、これが本当に最初は辛かったですね…

救急外来での初療の仕方を教わることなくやらされるので本当に辛く、これがちゃんとできるようになったと感じたのは1ヶ月半くらい経った後でしたね。外傷初期初療とか一切見たことないのに、手本なくやったときは本当に怖かったですね… ネックカラー着けて運ばれてくる外傷だけはホンマ勘弁や…

また、指導担当の上級医が日替わりで変わるので、その人に合わせて上申の仕方を少し変えたりするのも大変でした。


初期研修で救急を回る際にオススメの本を載せておきます。

『京都ERポケットブック』

個人的にはこれが一番良かった。症候別初期対応→検査、治療までちゃんと書かれており、マイナー科の疾患についても書かれててフルカラー!ポケットサイズなのもポイント高い。

『当直医マニュアル』

研修医三種の神器の一つ。これ1冊あれば初期研修乗り切れる気がする。文字小さいのでそこがマイナス。

『救急外来 ただいま診断中!』

救急や当直を行う研修医向けの本では代表的なものの1冊。現場で使うカンペというよりは座学向き。

『できる救急外来:カルテを使えばうまくいく』

まとめてみたシリーズの天沢ヒロ先生の著書。ほかの救急外来の本と違ってカルテの書き方も書いてあるところがいいですね。座学向き。

他にも探すと沢山救急向けの本って出てくるんですけど、私が読んだのはこの4つで、一番気に入ったのは京都ERでした。自分で実際に手に取って、気に入った本を見つけてくださいね。

長くなったのでここら辺で終わろうと思います。

もうすぐ115回医師国家試験ですね。もう1年経つのかと思うとすごく早く感じます。

全ての受験生の皆さん!頑張ってください!

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