29 溺水・低体温

直腸温が32度以上にならないと、心電図がフラットでも死亡ではない。つまり、低体温がある状況では、死亡確認の基準が厳しくなるということであり、蘇生の見込みがあれば直腸温が32度以上になるまで蘇生を続けなければならないということです。低体温は普通の体温計では誤診してしまうので、必ず直接触って確認すること。もしくは直腸温を計ること。

低体温では必ず、温めた酸素と温めた輸液を大量に投与すること(必ず脱水あり)。温め方は直腸温とバイタルサインで決定する。

冷たい水での30分以上経過した溺水や、温かい水での20分以上経過した溺水は、完全な回復は見込めない。また、溺水は、一次性溺水と二次性溺水とに分類され、一次性溺水は液浸症候群、湿性溺水と乾性溺水とに分かれる。    

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