なぜ高齢者の誤嚥性肺炎では大腸菌が検出されるの?
高齢者の誤嚥性肺炎の起因菌は大腸菌,肺炎桿菌,セラチア属,プロテウス属などのグラム陰性菌が過半数を占めます¹。
大腸菌は通常糞便・大腸に存在するので「糞便を食べたの?」とびっくりしてしまいますが,実際には胃の殺菌性低下(通常は胃酸で滅菌状態)によって大腸菌が逆行性に上昇してきているのです².
参考
1)https://www.jmedj.co.jp/journal/paper/detail.php?id=6110
2)https://www.igaku-shoin.co.jp/paper/archive/y2018/PA03300_03
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