補体価の下がる腎疾患の覚え方
医師国家試験では,よく腎臓内科の問題で「補体価の下がる疾患を選べ」という問題が出題されます。
溶連菌感染後糸球体腎炎やネフローゼ症候群,膜性腎症など様々な腎疾患があり,どれが補体価が低下するか非常に分かりづらいと思います。
簡単な覚え方として「~腎炎」はすべて補体価低下です。また,これと合わせて次の知識も覚えてしまえば見通しが良くなります。
ループス腎炎はSLE合併→SLEも補体価低下
クリオグロブリン血症は膜性増殖性糸球体腎炎に合併
→クリオグロブリン血症も補体価低下
他の疾患の盲点として蛋白漏出性胃腸症も補体価低下をみますが,これは蛋白漏出≒補体価漏出(実際には消費の亢進が理由¹)と無理やり覚えてしまうとよいです。
文献
1)https://www.jstage.jst.go.jp/article/nisshoshi/101/12/101_12_1314/_pdf
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