12月4日(月)メディア日記

 読者への直販で知られる月刊誌「FACTA」は4日、号外速報として、「共産党の党首交代が確実になった」と報じた。志位委員長の後任として白羽の矢がたったのは田村智子副委員長(58)。田村智子は参院議員で現在は政策委員長。同誌が田村智子を後継委員長としてあげた理由は、11月15日開催の中央委員会総会で、本来、志位委員長が、説明すべき大会議案や結語などを田村智子がすべて担当したことをあげた。委員長人事は大会マターなので、田村智子委員長誕生の場合は、来年1月15日から熱海の伊豆学習会館で開催される党の大会で決まる。同誌によると、志位委員長は空席の「議長」に就任する見通し。
 共産党は1990年に50万人だった党員は2020年には27万余りまで減った。党員の高齢化で組織の弱体化が進んでいる。田村智子の初の女性トップの登場で現体制の刷新がどこまで進むだろうか。 

 日大アメフト部の違法薬物事件を巡り、4日夕、林真理子理事長らが約2時間45分にわたって記者会見した。5日の新聞紙面はやや冷めた報道ぶりだが、4日のテレビは、日本テレビ、TBS、フジテレビが会見を延々と生中継し、翌5日のワイドショーでも大きく取り上げた。中継を断片的に見たが、何の感興もわかなかった。
 ある記者が「文春や新潮が林真理子理事長を攻撃しないのは奇異だ」と発言したのだけは納得した。しかし、フリーランスの男性記者が最初の質問を終えるまで6分超のグダグダと稚拙な持論を述べたのは辟易だった。
 記者会見に同席した久保利英明弁護士がド派手な衣装で異彩を放ってきた。5日のテレ朝のモーニングショーで菊間千乃弁護士が「恩師です。ロースクールの時に教わっていたので。株主総会もそうですけど、コンプライアンス、ガバナンスの日本の第一人者なので。安心感のあるすばらしい先生だと思っています」と人となりについて説明した。
「林真理子はやはり日大理事長なんか受けるべきでなかった」というのが記者会見の率直な印象だった。

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