見出し画像

4月1日(月)メディア日記

 ネットの「週刊女性PRIME」は1日、TBSの「サンデーモーニング」の司会者・関口宏が降板したことについて、「もっと早く決断して欲しかった。度重なる偏向コメントに呆れ気味というコメントが多かった」と報じた。週刊女性は以前にも関口宏批判を繰り返しているが、本音は、同番組の反権力、反体制の番組姿勢にいちゃもんを付けているに過ぎない。問題なのは放送の内容を云々するより特異な意見を載せて、PV数を稼ぐコンテンツを優先することは見え見えだ。同日のYahooニュースはしばらくトップ項目に「サンデーモーニング」批判を掲載したが、これもまさにPV数稼ぎの片棒を担いでいる。

 大阪府の吉村洋文知事が、先月23日に大阪府茨木市で行われた「維新タウンミーティング」で、大阪・関西万博に批判的なコメントをしているとして、テレビ朝日の「羽鳥慎一モーニングショー」のコメンテーター玉川徹をやり玉に挙げ、「出禁」と発言していたことが分かった。SNSに拡散されている当日の動画によると、「今、批判しているね、名前は言いませんけど、『モーニングショー』の玉川とかね。今、批判するのはいいけど、入れさせんとこうと思って」と発言。「(万博)に『入れさせてくれ』『見たい』といっても、「モーニングショー」は禁止。玉川徹は禁止と、言うたろうかなと思う」とも発言。会場からは笑いが起きていた。この発言は瞬く間にネットで拡散した。
 この発言に対して吉村府知事は、1日、記者団からの「発言が言論統制にあたらないかという批判の声もある」との質問に対し、自らの発言内容を認めたうえで、「僕自身が本当に『出禁』にする権限があれば問題だが、権限がないのは当然のこと。そんなことはあり得ない、できないという前提での発言だ」と釈明したが、発言の取り消しや謝罪は何もなかった。
 これは私人の発言ではない。大阪府知事のメディアに対する列記とした言論統制の発言だ。しかし、この発言はネットが火付け役というのは、積極性に欠ける今の新聞テレビでは考えるべき課題だ。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?