4月14日(金)メディア日記

 沖縄県の宮古島周辺で陸上自衛隊のヘリが消息を絶った事故は一週間以上経った。13日午後10時頃、現場周辺海域を捜索している海上自衛隊の掃海艦「えたじま」が宮古島の西にある伊良部島の北側海底100メートルで、ヘリの機体の一部とみられるものを発見、隊員らしき姿もあるという。各局は、13日夜のニュースで速報した。

 海上自衛隊は14日午後、深い海でも作業可能な「飽和潜水士」による捜索に着手したが、機材トラブルが発生、作業途中で中止した。各テレビニュースはほとんどトップ項目で報じたが、現場は海上で遠く、事故地点の海上映像は苦労しているようだ。
 
 米国防省の機密ファイルが数百件も漏れた事件で、FBIは13日に空軍州兵のIT技術者(21)を逮捕した。この州兵が逮捕され。連行される映像が14日、各テレビで放送された。この間の米メディアの非常に興味ある動きが新聞OBの友人から送られてきた。
「逮捕の数日前にニューヨークタイムズとワシントンポストは、この州兵の存在や漏れた経緯を詳しく報道していた。FBIは報道をもとに州兵と周辺を捜査し、数日間の監視後に身柄を確保した。つまりメディアが捜査当局に先んじた形だ。
米政府は、メディアに「漏洩情報を報道しないでくれ」と要請し、いまのところ既存メディアは情報の中味について控えめだ。これについて、最も視聴率の高いFOXニュースのタッカー・カールソンは厳しく批判している。

 米政府と関係国の政府は「情報の内容はウソが混じっている」などと火消しに躍起だが、空軍州兵は初めのうちこそ内容を書き写して仲間に見せていたが、のちには機密資料を写真にとってそのまま流すようになった。実態はほとんど生の原資料だ。
資料はフリージャーナリストや研究者らによってどんどんネットで発表されているが、ウクライナ情勢について米欧の軍事支援の苦しい内幕、ウクライナ側の厳しい戦況がくわしく明らかにされており、「米軍筋」や「英軍筋」などが言ってきたことと正反対の内容。米軍筋などの情報を垂れ流してきたテレビや新聞は赤面せざるを得ない

 何よりも重大なのは、漏洩機密情報が正しいのであれば、ウクライナ戦争の終幕は米欧が願っていたのとまるで違ったものになるということだ。まともなジャーナリストならば機密情報の内容に食らいつくはずだと思うが、そうではないようだ」。

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