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3月13日(水)メディア日記

 東京新聞13日朝刊3面・・・ 「生物兵器製造に転用可能な装置を無許可で輸出したとして、『大川原化工機』の社長らが外為法違反容疑で逮捕され、後に起訴が取り消された事件を受け、警察庁の迫田裕治警備局長は12日の参院内閣委員会で、警視庁公安部に授与した警察庁長官賞や警視総監賞が返納されたと報告した。立憲民主党の杉尾秀哉は、「処分はあったのか」と質問したのに対し。迫田は、「警察庁長官賞の返納は昨年7月27日にあり、残りの警視総監賞や公安部長賞も返納済みである。白書の記載も7月6日に削除した」と説明した。しかし、処分は「現時点で行っていない」とした。
 警視庁が同事件で公安部の警視総監賞などを返納した件は、すでに共同通信が去年10月報じているが、国会審議で取り上げられたのは12日の参院内閣委が初めて。

 日本の2作品がアカデミー賞を受賞したことでメディアは沸き立っているが、北海道室蘭に住み、一人で脚本を書き、音楽も担当し、独特な映画を作り上げている坪井拓史監督をNHKの「ラジオ深夜便」が13日未明、NHKディレクターの鈴木由美子が40分にわたってインタビューした。坪井は高校卒後上京したが、極貧で一時はホームレスも経験したという。坪井監督は「自分は無名だが、これまで香川京子、吉田日出子、西島秀俊、倍賞千恵子らに自ら手紙を書き、出演をお願いしている。作品を仕上げるのに数年間もかけている。イタリアのトリノの映画祭ではグランプリを獲ったこともある。何しろカネには縁がない孤高の映画監督と自称している。近々、長編4本と短編2本の映画を東京と京都で上映予定という。坪井は終始、ユーモアを交え、謙虚なしゃべりに好感が持てた。「ラジオ深夜便」がこういう特異な人物を発掘し、長時間にわたって聴取者に紹介している労に敬意を表したい。

「情報ライブ ミヤネ屋」(日本テレビ)にコメンテーターとして出演した紀藤正樹弁護士の発言で名誉を傷つけられたとして、世界平和統一家庭連合(旧統一教会)が約2200万円の損害賠償などを求めた訴訟で、東京地裁(堂薗幹一郎裁判長)は、13日、原告の請求を棄却する判決を言い渡した。堂薗裁判長は対象となった発言2つについて、いずれも真実性・真実相当性があり、違法性はないと判断した。紀藤弁護士は判決後の会見で「勝訴したことはよかったが、出演が減るなど影響はあった」と指摘。提訴は銃撃事件から約2カ月半後というタイミングの報道が過熱していたころで「明らかにメディアが萎縮することを狙ったもの」と批判した。 紀藤氏は及び腰になりがちなメディアに対して「果敢に臨まないと、事実は掘り起こせない。萎縮することなく報道を続けてほしい」とエールを送った。

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