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3月9日(土)メディア日記

 下村博文が衆院政倫審にでるかどうかまだ依然決まらない。各紙でニュアンスの違いが出ているが、朝日新聞は9日朝刊の社説で、「政倫審の足踏み 下村氏の弁明欠かせぬ」と書き、「下村博文が本当に説明責任を果たしたいなら、党執行部の顔色など見ずに、自ら出席を申し立てるべきだ」と主張した。しかし、同社説の中には「森喜朗と下村の関係」についての言及はない。もし下村が出席した場合、裏金の実態解明とは別に森喜朗の東京五輪誘致の絡みなど予期せぬ発言が飛び出す可能性があることを自民党執行部は危惧しているのだろう。

 共同通信によると、自民党の杉田水脈衆院議員は8日付のX(旧ツイッター)投稿で、人権状況の改善を求めるアイヌ民族の関係者に触れ「日本に存在しない差別を話す人たち」と中傷した。杉田氏は昨年、アイヌや在日コリアンへの差別的言動を法務当局から人権侵犯認定された。投稿はレイシズム(人種差別主義)を再びあおった形だ。投稿では、アイヌ女性の健康保険加入状況を巡り、アイヌ側が虚偽の説明をしていると決め付けている。返信欄には杉田氏を称賛する声に交じり、悪質なヘイトスピーチが目立つ。共同通信は、「杉田がこうした書き込みを繰り返す背景には、『ネット右翼』と呼ばれる一部保守層の歓心を買う狙いがあるとみられる」と解説した。

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