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6月5日(水)メディア日記

 米大リーグ、ドジャースの大谷翔平選手の元通訳、水原一平被告が日本時間5日未明、カリフォルニア州サンタアナの連邦地裁に出廷し、大谷選手の銀行口座から金を盗んで不正送金したとする銀行詐欺などの罪を認めた。量刑言い渡しは10月25日。大谷翔平は「事件に終止符を打ち、前に進む時期が来た」との声明を発表した。水原は法廷に入る際、多くのメディアに囲まれたが、最後まで無言を貫いた。FNN(フジテレビ)記者が、「もし大谷選手に対して謝罪する気持ちがあるんだったらうなずいてほしい」と話しかけると、水原被告は小さくうなずいた。
 朝のニュースはいずれもトップ項目。テレビ朝日の「モーニングショー」は50分近くダラダラと放送。さすがにチャンネルを回した。

 立憲民主党の岡田克也幹事長は4日の記者会見で、都知事選を巡り、現職の小池百合子が自民党と近い関係にあると指摘した上で、「連合は自民べったりの小池都政を認めるのか」とけん制した。出馬を表明した立民の蓮舫参院議員が共産党の支援を受けている点を連合の芳野友子会長が問題視していることを踏まえた発言だ。特に共産党嫌いの連合東京は小池支持を公然と表明しているが、小池支持は自民党支持の裏返しだ。

 福岡県飯塚市で1992年、女児2人が殺害された「飯塚事件」で、福岡地裁は5日午前、すでに死刑が執行された久間三千年元死刑囚の裁判のやり直しを求める再審請求を棄却した。鈴嶋裁判長は、弁護団が新証拠と主張した2人の目撃証言をいずれも「信用できない」と退けた。
 この事件は、新証言が明らかになってから西日本新聞、NHK、日本テレビなどが冤罪を主張し、NHKを退職したディレクター木寺一考は、映画「正義の行方」を制作し、大きな注目を集めていた。判決を受けて、西日本新聞は5日夕刊トップに「法の不備浮き彫りに」、6日朝刊では3ページを使って「司法は手を尽くしたのか」と判決の不当性を書いた。東京の全国紙は冤罪のニュアンスを前面にださず、型どおりの裁判記事だった。

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