「病院」がトヨタを超える日&あなたの仕事は「誰を」幸せにするか?

今回読んだ2冊はともに著者が北原茂実さんの本です。北原茂実さんは脳神経外科医でありながら医療法人社団KNIを経営し、さらには日本の医療や社会を救うために医療の海外展開やICT技術を活用したシステムの開発など、様々な活動を精力的に行っておられる方で、この2冊の本によって北原さんの考えに魅了されました…。

この本に出会ったきっかけは、本を意識的に読もうと考えていた時に、同じように医学部に通う友人に聞いたおすすめの本が、『「病院」がトヨタを超える日』だった、という訳なんですが、なんだかんだで読み始めるまでに1年半もの年月が過ぎてしまっていました。本を今まで読んでこなかった人間にとっては1回の本への支出に慎重になるので相当吟味していました笑

結果的に、本当に読んでよかったです!よく本を読んでいる人は同じ著者の本を連続的に読むことも多いそうですが、今回私はそれを初めて経験しました。あっという間に読み終わりました!

軽くですが本の感想を…

「病院」がトヨタを超える日 
→将来日本が人口に占める高齢者の数が最大になったのち、人口が減少していくようになると医師は過剰になり、このまま自分が全て決まった道にそって臨床医になれば供給過多になってあふれてしまうかもしれない。そのためには自分にしかできないことを見つけ、実行し、必要とされる医師にならなくてはならない、と感じさせてくれた本。その点で著者の北原茂実医師がしようと取り組んでいるプロジェクト(カンボジアに医療と教育を中心に輸出。八王子のプロジェクト。)には感銘を受けた。八王子で北原さん自身が取り組んでいる病院内のシステムは本当に面白く、新しく、患者さんや地域の人を巻き込んで健康意識を高めることに繋がる取組であると感じたのでこのプロジェクトについては皆さんも是非一読して面白さを感じてもらえたら、と思いました!そして、新しいことにチャレンジすることをためらってはいけないと思わされた。「ビジネス」は医師とは無縁だと思っていたが、これからは必要になるのかも、と考えさせられ、ビジネスに対する興味が少し出てきたきっかけにもなりました。私自身は将来小児の分野に何かしら関わっていきたいと考えており、インドに行ったときに重要性を再認識した教育などを複合的に何かできるか模索しているところなのでこの本は様々な可能性を見せてくれました!


あなたの仕事は「誰を」幸せにするか?
→現在の日本の医療制度は日本が高度経済成長期につくられ、その時代であったからこそ上手く回っており、このままこの制度を続けていくと国民皆保険制度による日本の医療が崩壊しかねない現状について知ることができ、北原先生が実際に行なっているカンボジアをはじめとして行われているプロジェクトはとても魅力的で、自分が1つの施設のなかで医療はもちろんのこと、小児やその家族に対する教育など様々に取り入れた事業に携わりたいという思いも強くなりました。その点でビジネスはやはり重要であり、経営など医学以外の分野に対する知識や教養を積極的に学んでいきたいと思わされました。本の最後の言葉のなかに、「もっと自分の違和感にこだわり、常識を一から疑うこと。もっともっと自分の頭で考えること。そして考えたことを、語り続けること。…」というものがあり、自分が今このように考えている社会背景や医療、教育、育児など様々に抱える問題などについてもっと考え、まずは考えを言葉にできるようにならなければ!と痛感しました。

だいぶ前に読んで残しておいたメモをもとに書いたので本当に感想文みたいになってしまいましたが、自分が本を読んだ記録として残しているようなものなのでご容赦ください…。

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