見出し画像

「日本のコロナ対策は過剰だったのでは…」「今思えば…」おい、社畜モノカキのお前ら、鮫島伝次郎か!いい加減にしろ!

ここに来て、メディアの手のひら返しが相次いでいる。5月18日、日経ビジネスの電子版に上阪欣史副編集長による「マスクや自粛はいつまで 出口戦略なきコロナ対策で傷む日本経済」という記事が掲載された。これについては「よくぞ言ってくれた!」と絶賛されたが、内容は基本的には我々が長きにわたって主張してきたことであり、私(中川淳一郎)からすれば「分かってたんだったらもっと早く言え! 『もうこの手の主張しても叩かれないかな…』と風を読んだだけか? それとも貴殿は最近になってようやく気付いたのか? それは感度が低いな」と思う。こんな人物はジャーナリストではない、社畜モノカキである。

そして、散々政府のコロナ対応を批判し、東京五輪の開催を批判してきた東京新聞・望月衣塑子氏はグローバルダイニングの時短訴訟で東京都が敗訴(時短命令は法律違反、ということ)したことについてこうツイートした。「今思えば」、実に便利な言葉である。コロナ騒動においては、日本の自称・リベラルが主権制限や過度な移動制限の「お願い」マスク・ワクチン圧に反対することは皆無であった。よっぽど我々のようにネトウヨ扱いされがちな「有志の会(鳥集徹・倉田真由美・中川・そしてその他名乗りを上げた人々」がリベラルである。ところが「空気」が変わったとみるやいきなり転向した。

同氏はこうもツイートしていた。完全に主張が逆である。さらに結果的に死者が出たわけでもない東京五輪開催を猛烈に批判していた。とにかく政権批判・小池批判ができればその場の感情で書き、後に「あれは言い過ぎた」と訂正等をするわけでもなく、シレッと次の批判に移る。

というわけで、私は一旦自分の発言を振り返ってみる。2020年2月以降、コロナについて書いたものをまとめた。なお、プレジデントオンラインの最初の記事は、なぜかマスクについて言及しているため、コロナとは関係ないがまず紹介する。

【プレジデントオンライン・12本】※会員登録しなくては全部読めません

私がこの15年、1度も風邪にかかっていない理由 満員電車に乗ってはいけない(2019年12月10日)

※コロナ前夜の記事だが、以下のように書いてある。今とはまったく異なる空気感だ。

そこで今回提案したいのが「咳が出るのであれば休んでもいい」という空気をさまざまな組織でつくり、それを社会的コンセンサスにすることである。最近は「インフルエンザにかかったら完治するまで絶対休め」というコンセンサスがだいぶ醸成されてきたように感じるが、それを「咳」にも適用してはどうか、ということだ。「マスクをすればいいのでは」という意見もあるだろうが、会議に出席した際にマスクをしている人が数名いたら、私は「風邪をうつされるのではないか」と恐怖を覚える。マスクの人々が相応の配慮をしてくれているのはわかるものの、正直、こちらはその人からできるだけ遠い場所にいたいと思う。ビシッと密閉されたタイプのマスクを着けてくれていればまだ少し安心できるが、ところどころに隙間があるようなマスクでは恐ろしく感じる。電車で座っていても、マスクの人が隣に座ってきたら逃げたくなる。

私は緊急着陸を招いた「マスク拒否おじさん」にむしろエールを送りたい 「見せしめ降機」は本当に必要なのか(2020年9月12日)

コロナ禍で加速する「理系専門家の教祖化」にダマされてはいけない 理系コンプレックスは早く捨てろ(2021年2月19日)

小池百合子都知事の作業着姿は「日本初の女性首相」への布石である だから世間は「小池劇場」に心酔する(2021年3月23日)

コロナウイルスよりも怖い「誰かを悪者にして溜飲を下げる」という心理 次は「GWに遊びまわる若者」が標的か(2021年4月22日)

「五輪開催は人命軽視」そんな空気は日本の金メダルラッシュで一変するはずだ メディアの「手のひら返し」はお約束(2021年5月31日)

「まだ気を緩めるな」マスコミや専門家はいつまで"コロナ禍"を煽り続けるのか 常に悲観論を語れば叩かれずに済む(2021年6月23日)

「もっと危機感を煽るべき」それしか言わないコロナの専門家は日本社会をどうしたいのか 「煽ることは正義」で本当にいいのか(2021年8月20日)

他人の目を気にする「忖度マスク」がはびこる限り、日本のコロナ騒動は絶対に終わらない 外では着けて、室内では外す滑稽さ(2021年9月29日)

「コロナ死亡の平均年齢は82歳」それでもコロナ対策をすべてに優先させたままでいいのか 「自殺増、出生減」という重い事実(2021年12月28日)

「これ以上高齢者のために子供や若者を犠牲にすべきではない」世界から乖離した日本のコロナ対応の愚 巨大票田の高齢者を優遇し、喜々として子供を抑圧する政治家たち(2022年3月17日)

他人の目が気になるから…そのためだけに「外を歩くときにマスクをする」という日本人のイヤな空気 コロナ騒動が終わらない原因は「醜い差別感情」にある

【現代ビジネス・10本】

AI分析で判明、コロナで滲み出た「人間のドロドロした感情」の正体(2020年6月8日)

コロナ「ヤバ過ぎ派」と「騒ぎ過ぎ派」の対立が永久に折り合わない理由(2021年1月5日)

日本人はなぜ「テレビや世間の空気が作った死生観」を真に受けるのか(2021年2月15日)

テレ朝も厚労省も大阪府も…「コロナヤバ過ぎ論」はもうしんどくないか(2021年4月9日)

緊急事態宣言より我慢ならない「マスク圧力」について今こそ言ってやりたいこと(2021年4月25日)

この国を支配する「コロナ脳」問題…日本人は「バカとマゾが9割」なのか 集団ヒステリーはもう十分だ(前編)(2021年6月2日)

ボコボコに叩かれても私が「コロナ脳にとっての暴論」を書き続ける理由 集団ヒステリーはもう十分だ(後編)(2021年6月2日)

コロナ対策の1年9ヵ月…ゴールポストが無限に動く「無理ゲー」を日本人はいつまで続けるのか(2021年11月9日)

マスクとワクチンは自己犠牲の精神…? コロナ騒動で分かった「日本人の残念すぎる性根」(2021年11月9日)

日本を覆う「マスク信仰」このエビデンスなき“おまじない”とどう向き合うべきか(2021年12月2日)

【NEWSポストセブン・マネーポストWEB・41本】

※このサイトについては、プレジデント・現代ビジネスのように、コロナ批判だけではない。コロナとビジネス関連のかかわりなども含めて書いている。

品薄マスクを高額転売… 「日本人の民度」はここまで低いのか?(2020年2月8日)

コロナ騒動で注目、「欧米は人権意識が高い」という極端な考え(2020年2月28日)

コロナ収束後の日本社会の働き方はどう変わるか(2020年2月29日)

コロナ対策で散々日本を叩いた米に「お手並み拝見」的空気(2020年3月9日)

コロナで世代間分断 ママ友LINEで「アクティブ高齢者」への批判続々(2020年3月14日)

コロナ騒動でアクティブ叩き 年長者を敬う価値観が崩壊か(2020年3月16日)

政府のコロナ対策に賛否、「ネトウヨVSパヨク」の構図との指摘(2020年3月17日)

コロナ被害が直撃、7000万円損失のライブハウス運営の憤り

コロナで毎日生じる「空白時間」、スポーツ観戦がいかに幸せな時間だったか(2020年3月28日)

「コロナ出羽守」の言い分、白人様による差別は問題ない(2020年3月30日)

豊田真由子さん「コメンテーター転身」をネット民歓迎の理由

物欲が少ない人生も悪くない 有事の際に際立つ「ケチ」の強さ(2020年4月4日)

テレビのコロナ対策、外から冷たい風・マネージャー入室禁止他(2020年4月7日)

コロナ騒動下の見苦しいSNS事情 それより家族を大事にしてほしい(2020年4月11日)

素人エコノミスト様の「金言」からコロナ経済対策を考える(2020年4月13日)

1食分の原価60円! 外出自粛で「激安食材を使った自炊」を楽しむ(2020年4月18日)

コロナ休業であらためて考える飲食店にとっての「家賃」の重さ(2020年4月25日)

新型コロナ禍でテレビが招いた“純粋バカ”による大暴走(2020年4月27日)

GWに大規模BBQの計画も 嫌われるリア充の象徴へ批判過熱か(2020年5月1日)

「気が緩んだ」扱い、3月3連休前の専門家と首相の発表を振り返る(2020年5月2日)

コロナでおかしくなった「曜日感覚」をどう克服するか?(2020年5月9日)

※この段階で「コロナ禍」ではなく、「コロナ騒動」という言葉は使っている。

「俺コロナ」バカ続出で愛知県が注目されるという気の毒さ(2020年5月22日)

石田純一はまだ病み上がり、それなのになぜ苛烈に叩かれるか(2020年5月26日)

給付金を最大限もらうためにあえて収入を減らす人たちのセコさ(2020年6月6日)

何が違う? 生活の中で「マスク圧」を感じる場所と感じにくい場所(2020年6月6日) ※下記引用、今とまったく同じ状況で、2年間まるでマスクに対する意識が変わっていないことが分かる。

一方、外に出ると駅の近くの繁華街であれば80~90%ほどの人がマスクをつけているだけに「マスクをつけなくちゃいけないプレッシャー」もあって、いそいそとマスクをつけることとなります。電車の中のマスク装着率は90%を超えている印象です。今現在の状況を分けてみます。
【主な「マスクをつけなくちゃいけないプレッシャー」がある場所】
・外を歩いている時
・公園で遊んでいる時
・映画館等娯楽施設にいる時
・電車・バス等公共交通機関
・スーパー、コンビニ、百貨店、衣料品店を含めた小売店
・病院
・会社で会議をする時
・オフィスビルに入り、エレベーターに乗り自分のデスクに座るまで
【主な「ここは必ずしもマスクをしないでもいいよね」な場所】
・飲食店の中(あくまでも客だけ)
・そこそこ空間的に余裕があるオフィス空間
・自転車に乗っている人々
このような不文律的なものが秩序だって定着するのが日本ならではと思えるのですが、電車に乗る場合、飲食店以外の店に入る場合のマスクは「通行証」のような扱いになっています。これがないと周囲の人間が自分に対して冷たい視線で睨んでくるのでは……とさえ思えるのです。

山手線ノーマスク集団を断罪できぬ気持ちとTVの“専門家”(2020年8月17日) ※下記、岡田晴恵氏が「コロナの女王」などともてはやされ、テレビに出まくっていた時期。

私自身、知り合いは多い方だが、一人も感染者は知らない。今回のコロナ騒動、バカ情報番組が煽りまくり、番組のレギュラーと化した“現場で戦わぬ専門家(笑)”の貯金を殖やし、無駄に廃業に追い込まれる会社・店を増やしただけじゃない? と考えると、冒頭の大工の愚行も少し共感してしまうのである。

小林よしのり氏 今回のコロナ騒動はTVが主犯で最大の悪(2020年9月2日) ※8月に行った対談。明確に「コリャおかしいぞ」が確信になっていた

中川:今のコロナ騒動は、将来振り返ったとき、史上最大のバカ騒ぎだったと思い出されるのではないかと思っています。私も最初はかなり怖がっていたんですが、途中から「みんな怖がり過ぎじゃないか」と思ってきて。小林さんはかなり早い段階からコロナ騒動に批判的でしたよね?

小林よしのり氏 モーニングショーは「自粛警察の総本部」(2020年9月4日)

中川淳一郎氏「私がマスク装着率の低下に期待する理由」(2020年9月13日) ※まったく期待通りにならず、2020年5月現在、98~99%のマスク率である。

ただ、1月からず~っとコロナに怯え続けて感染した日本人の割合が0.05%なのになぜ、そこまで過度に防衛しなくてはならないのか? もう「かかったら仕方ない」で良くないか? 感染しただけで散々差別され、仕事を失う人まで出たこの異常状態、これこそ人権侵害だぜ。さっさと日常に戻ろうぜ! なんて言い出すと「誰かが亡くなったらどうするんだ!」式の批判がネットで湧きあがり、「かかったら仕方ない」という意見は暴論とされその先には殺人者扱いとなる
その頃には白鴎大学の岡田晴恵教授が各種テレビ番組で「秋冬は注意が必要です。ここから本格的に始まります」と言い出すんだよな。彼女は「南半球でも感染が広がっているので夏も危ない」と言った。1年中危ないと言い続けなくてはいけないゼロリスク信者とネット世論が見事に合致したバカ騒動が、コロナだったのである。

テレビの「混んでます!」報道が社会の分断を加速させている(2020年9月26日)

コロナ禍で「このままではヤバい!」と感じて転職した人々の大後悔(2021年1月16日)

コロナ禍で貯蓄が増えた40代男性の疑問、「出費が増えている人は変」(2021年1月23日)

新型コロナウイルス「ヤバ過ぎ派」と「騒ぎ過ぎ派」分断の現在(2021年1月25日)

コロナを「怖がらない派」は「過剰に怖がる人」にどう配慮すべきか(2021年1月30日)

もはや新型コロナは「お笑い」状態 右往左往させられる人々(2021年4月14日)

「マスク警察」「自炊警察」相互監視体制は日本の”伝統芸”か(2021年4月29日)

「3密」「5つの小」から「カエル」まで 小池都知事の“フリップ芸”の数々(2021年6月12日)

SNSで目立つ「どこにも行けない」アピール 旅行に行っても投稿しない(2021年8月7日)

緊急事態宣言慣れした東京とは大違い!「まん防」初体験の地方都市の真面目さ(2021年9月11日)

マスクを片耳に引っ掛けておく“耳掛け”など「令和しぐさ」と命名(2021年9月25日)

【TABLO・1本】

東京で緊急事態宣言 私がなぜ「コロナ楽観・経済重視論」を主張するのか 小林よしのり氏の考えに共鳴する理由│中川淳一郎(2021年4月23日)

他にもたくさんあるのだが、冒頭で述べた上阪氏や望月氏、「貴殿のようなにわかとは違うんだよ」と一言言っておく。貴殿らがせめて2020年冬からこのバカ騒動について反発を恐れず正論を言っておけば、ここまでズルズルとコロナ騒動は伸びず、「コロナ脳クレーマー・マスク真理教信者・ワクチン信者こそがルール」ということにはなっていなかったかもしれない。ハッキリ言う。

これから「ワシは分かっていた」と述べる人間はダサい。『はだしのゲン』に登場する鮫島伝次郎である。しかしなんで机に垂らされた名前が「大島伝次郎」なんだ?


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?