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大人探しの旅

”大人”ってなんだろなー、ってよく考える。

成人年齢の18歳を迎えたら?
お酒やタバコが解禁される20歳になったら?

でも多分これは法律上の規制が無くなったり、逆に守られなくなる区切りみたいなもの。

簡単に ”子ども”と”大人”で分けたがるけど生きた年月だけでは分けられない、もっと複雑なものなんだと思う。

この前20歳になったばかりのガキんちょが何言ってるんや
ってなるかもしれないけど、
成人式とかのあいさつとかで言われる、「大人の仲間入りです」とかが納得できなくて、笑

それっぽい年齢を迎えたからって大人になるわけじゃないやん
って思ってた笑

自分より年上の人でもそう思えない人も一定数いるのは事実だし、反対に年下の人でも素敵な考え方やなって気づきをくれる人もいる。
年齢なんて関係ないんだよね。

小学生の頃、自転車で通学していた中学生は少し怖くて、とても大きく見えてた。
中学生になった時、可愛くてかっこいい制服を着た高校生は憧れだった。
高校生の時、おしゃれな格好で電車に乗る大学生や専門学生はとてもキラキラして見えた。
専門学校に入学した時、毎日仕事に向かう人たちがかっこよく見えた。

でもそうじゃなかった。
自分がいざその立場になった時、そんなに実感なんてなかったし大きく何かが変わったとも思わなかった。
中学生に、高校生に、専門学生に、社会人に、
時間が経ったからなっただけで、そこに自分の大きな意思はなかったんだと思う。

「高校生」とか、「社会人」とかは、誰が見てもわかる名前付けだけど、「大人」はそうじゃない。
時間が経ったからってなれるものじゃない。

初めて会った方とかに、「○歳やと思わんかった〜」とか、「落ち着いてる」って言われることが多いんだよね。
でも 多分これは大人になれたからじゃない。

ちょっとだけ にこにこするのが上手くなって、
ちょっとだけ 優しい嘘をつけるようになって、
ちょっとだけ 気づいていないフリができるようになって、
ちょっとだけ 物分りがいい子になってしまっただけ。

大人になったわけではないんだろうな。


あぁ、この子も同じだな
って思う人に何人も出会ってきた。(同じだなんて一括りにしてしまうのは烏滸がましいかもしれない)
優しくて、他人想いで、大好きな人たち。
自分を隠すことが必要な時も時にはあるかもしれない。
でも どうかお願いだからずっと自分を殺し続けないで。

きっと 今までの経験や出会いがそうさせてきてしまったのかもしれないけど、
貴方自身の声を聞きたいし、そう思ってくれる人は意外と近くにいるから。

その気遣いや優しさに救われている人は数え切れないぐらいいると思う。
だから 今度は少しずつ自分にもそれを向けてあげて欲しい。
いつもおつかれさま。


小さい頃からずっと ただ漠然と早く大人になりたかった。
1人で立てる力が欲しかった。
ここから動く勇気が欲しかった。

今では 1人で全部できることが大人じゃないこともわかってる。
大切にしたい人、大切だと想ってくれる人と一緒に、頑張りたい。

今はまだ ”大人”を探す旅の途中。
固定的なものじゃないモノを探すのは難しいかもしれないけど、
この歩く道の先に納得のいく答えが見つかればいいなって思う。

なってしまった、なるしかなかった ”大人”じゃなくて、自分がなりたい ”大人” を見つけたい。

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