登場人物

私がもっと不幸だったらな。

もっと不幸だったら、もっと世の中を傷つける権利があったんじゃないか。

お腹が空いたらご飯が食べられる幸せにも気づかずに、もっと不幸な人生だったら良かったのにと唾を吐く。


自分が嫌いです。
自分が嫌いな自分が好きなんでしょ。
何をやっても中途半端な自分を殺したい


漫画家になりたかった。
声優になりたかった。
なりたいものがなくなるのが怖いから、
「年齢なんて関係ない」を武器に
適当に追いかけてたらもうすぐ30歳になる。


私には何かないんですか?


ただ仕事をするということもできない、
自分が自分を許さないから誰かの許しなんて何の意味もない。
「あの人のおかげで」って思える余裕がない。


私の人生には私以外の登場人物がいない。

登場人物が一人だけの世界に何か起きるわけもなかった。この世界を突き破って飛び出すことがいつになったらできるだろうか。

それは医者がやってくれるわけもないし薬を飲んだって変わらない。

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