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「金融不安」シーズン2で上昇するグループは?シーズン1を復習

 前回の投稿で、金融不安シーズン2が始まったことをご紹介しました。
First Republic Bankの買収先が決まった後は、メディアは次のヤバい地銀探しを始めています。
順調に金融不安シーズン2が放送されていますので、しばらくは株式市場の話題の中心となるでしょう。

 このセンチメントの中で、指数が直近の上値レンジを抜けて強気転換していくにあたっては二つの材料が考えられます。
 ・5月25bps、その後利上げ打ち止めというFOMCの声名
 ・First Republic Bankに続く次の銀行のスケープゴート
 です。この辺りは、発表後の値動きを見て判断していく必要があると思っています。

金融不安シーズン2で上昇するグループ

 シーズン1で上昇した銘柄が再び上昇すると思っています。
ルールは低金利、ドル安、GAFA、新興国です。
シーズン1で上昇したグループを見ながら、次に上昇しそうなものをご紹介したいと思います。
 どうしてもFOMC声明文で動きが出る前にリリースしたかったので、銘柄数少なめです。

QQQ

QQQチャート

 SVBショック以降の金融不安シーズン1において、底値から12.5%上昇しています。
この時の上昇開始時の出来高は大きいです。
時価総額の大きいGAFAがメインですので、上昇させるにもそれ相応の出来高が必要とされます。つまり機関の資金が入っているということ。その後の出来高から見ても大きな売り抜けは見られません。機関が利食いするまで、もうひと上昇すると思っています。
また、4/25(火)のFirst Republic Bankの経営破綻ニュースが起きた際の下落の出来高よりも、その後の上昇の出来高の方が大きく、未だ買い圧の方が強いことが分かります。

ゴールド(ETF:GLD)

GLDチャート

 ゴールドは金融不安シーズン1において10%程度上昇しました。現在は過去最高値にトライする水準に到達しています。
長期で見ると2012年の最高値を2020年、2022年にトライしており、ダマしでブレイクした後にすぐに下落に転じています。今度は三度目の挑戦になりそうですね。
 金融不安シーズン3は流石に来ないと思うので、シーズン2放送中にブレイクアウトできるかどうかに期待です。
ブレイクアウトできた場合はしばらくして再び調整すると思いますが、その時にサポートラインを守れるかどうかが長期上昇トレンドに転換するかの分かれ目となります。
 その前に、FOMCで5月で利上げ停止と声名が出た時に、どう反応するかを見ていきたいところです。
 ちなみに余談ではありますが、ゴールドはドルに相関性がありドル安になると上昇する傾向があります。
その他、金融不安系のニュースや景気が弱い指標・ニュースに反応して上昇し、景気が強い指標・ニュースに反応して下げる傾向があります。

インド(ETF:INDA)

INDAチャート

 金融不安シーズン1の時の底値からの上昇幅は5%で少なめですが、その後も継続的に上昇しており、現在は10%上昇となっています。
2022年末の高値からの下落トレンドラインを抜けてきており、一旦は上昇トレンド転換しそうです。(もう少し長期の下落トレンドはまだ超えていません)
さらに直近は、4/25(火)のFRC破綻報道より前に上昇を開始しており、先導グループとして期待できそうです。
 また、最も注目しておきたいのがADLineの推移です。ADLineは上昇した銘柄数が多いときは上昇、少ない時は下落し、相場転換の先行指標となります。
 3月中旬の金融不安シーズン1以降、ADLineが急激に上昇しており、昨年末の水準に近づいています。これは、短期間のうちに幅広い銘柄が買われていることを示しており、マーケット全体に資金流入があると捉えることができます。長期的な上昇が期待できる兆候です。

Nifty50(インド指数)のADLine

参考資料

AD Line:
https://bit.ly/2tcD4ml

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