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株式市場にサンタクロースは来るのか
アメリカ市場の日中の値動きを見ていて、少し気になったことがありました。
短期的には今日が節目になりそうです。
まずはS&P500(SPY)の日足と昨日の日中足のチャートを掲載します。
![](https://assets.st-note.com/img/1671750671908-mhpjR42xlR.png?width=800)
昨日は2日前につけた安値を一旦割り込んだ後、再び上昇して引けました。安値を割り込んだのは、ロスカットを誘うためだと思いますが、その際の出来高はあまり多くはありませんでした。
その後、出来高を徐々に増やしながら上昇し、引け間際に大きな出来高を作っています。
これは良い兆候だと感じています。
下値での売りが少ないことを確認して、買い戻された状況と推察できますので、少なくとも一旦はセンチメントがニュートラルになっていそうです。
今日はPCEの発表となりますが、これ次第で年内の流れが決まると思っています。PCEの数字如何ではなく、PCE経過後にチャートがどちらに動くかが重要でしょう。
ポジティブサプライズでも下がる時は下がるし、ネガティブでも上がる時は上がるからです。
先日12/13に発表されたCPIの数字は予想よりも低かったという点で、ポジティブサプライズでした。にもかかわらず相場が下げたのも記憶に新しいと思います。
これは私の経験則なのですが、数週間~1ヶ月程度の短期的な相場の強弱においても市場参加者が売りたい時、買いたい時というセンチメントの波があります。
それぞれのセンチメントでは以下のような反応になると思っています。
市場参加者が買いたい時
・グッドニュース・イズ・グッドニュース
・バッドニュース・イズ・グッドニュース
市場参加者が売りたい時
・グッドニュース・イズ・バッドニュース
・バッドニュース・イズ・バッドニュース
参考に、改めてCPI発表時のチャートを見てみましょう
![](https://assets.st-note.com/img/1671750931474-qhy7kCOE00.png?width=800)
この時のCPIは予想値よりも低く、かつ2ヶ月連続での低下ということで、インフレ鈍化が明確に意識された内容でした。
明らかにグッドニュースです。
一方指数はというと、寄付きこそ強かったものの、その後一貫して売られ続けてしまいました。
そしてその次の日のFOMC発表後に、出来高を伴って明確に売り込まれました。
これは市場センチメントが”売り”に傾いている時期だったのだと理解しています。
・グッドニュースで上がらなくなった時、短期的な下落局面が
はじまっている。
・バッドニュースで下がらなくなった時、短期的な上昇局面が
はじまっている。
これを踏まえて今日のPCEについて考えてみますと、
予想の数字に対して高い(=ネガティブサプライズ)の時、相場が上がる、あるいは下がらないようであれば上昇局面に移行している。
逆にポジティブサプライズでもネガティブサプライズでも下げるようであれば、まだ下落局面は終わっていない。
と考えることができます。
ちなみに10月以降相場を先導していた欧州勢は、数日前から上昇の兆しを見せ始めています。
できれば相場が上がってほしいですね。
晴れやかな気持ちで年末年始を過ごしたいところです。
参考書籍
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