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東ヨーロッパの株式市場の規模感(おむすびch再掲)

東ヨーロッパといえば旧共産主義圏。
色々と思うところがあり、全体感を把握したいと思いました。
そのため、今回東ヨーロッパ+広義の東ヨーロッパ(旧共産主義国)の株式市場の規模感をざっくりと調べてみました。

IT技術者の人件費の安さなどからとりわけITセクターに注目していますので、銘柄数などの詳細を記載しています。
経済情勢や欧州からの支援状況などを見てどのセクターに投資するべきか考えていくのが良いとは思うのですが、ただでさえ情報の少ない地域ですので、とにかく焦点を絞る必要があると判断しました。
マイナーな国に関しては新興市場の情報がなかったので、大分ずれがあるかと思いますが、大体の規模感をつかむために見ていただければと。(例:ポーランドのNEWCONNECT)

中東欧の株式市場の規模感

時価総額と銘柄数から見ていきましょう。
時価総額は東欧では、ポーランドが頭一つ抜きんでていますね。全体の銘柄数やIT銘柄の数でもトップを走っています。
また、IT銘柄数の割合が先進国含むどの国と比較しても多くなっています。全体の6分の1がIT銘柄です。
他の国はトントンでどこも小規模ですが、ハンガリー、ブルガリア、ルーマニアあたりはIT銘柄数も少しだけ多いので、見ておいても良いかと感じています。

これら東ヨーロッパの国の時価総額ですが、全部合わせても200 Billion 程度になりそうです。
今後はカントリーリスクによって投資しづらくなった中国とロシアの資金が流入してくることが見込まれますが、時価総額の大きさの違いを考えると、これらの国の資金のほんの一部でも大変なインパクトになることが分かります。

次に時価総額GDP比(%)を見ていきたいと思います。
これは経済の成長力に対して株価がどのくらいで取引されているかを表しており、割安感を図るのにちょうどよい指標です。
新興国は概ね50%以下、東ヨーロッパ圏は10%以下という国もザラです。ここでもポーランドが3.4%と良い数値を出していますね。

■総括
旧共産主義国というキーワードを頭に描いて調べ始めたのですが、思った以上にポーランド一択という調査結果になってしまいました。
表面的な数字を見ただけでも、東ヨーロッパではポーランドの株式市場が最も発達していることが明らかです。
次の成長ドライブとなる(と私が勝手に思っているだけですが…)、ITセクターの銘柄数の多さや割安感からいっても魅力的です。

■参考情報
各市場の時価総額
https://www.tradinghours.com/markets
各市場の銘柄数(ロイターストックスクリーナー)
https://www.screener.reuters.wallst.com/Stock/US/Index
各国の時価総額対GDP比
https://www.ceicdata.com/ja/countries


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