見出し画像

ソフトランディングがやってきた

 去る6/14のFOMCで、経済予想サマリー(SEP)が公開されました。
SEPは、FOMCメンバーによる先行き3年間のマクロ経済の予測値を四半期に1度公表しているものです。
今回のSEPは、今後の相場を考える上で重要な内容だと感じたので、レビューしたいと思います。

経済予想サマリー 指標予測値

 それぞれの数値について、March Projections(3月時点の予測値)と、今回発表した予測値が並べられています。
2023年の予測値を比べてみましょう。

・GDP成長率:0.4%→1.0%(大幅上方修正)
・失業率:4.5%→4.1%
・PCE:3.3%→3.2%
・コアPCE:3.6%→3.9%

 2023年の事前の予測値と今回の予測値について、GDP成長率は大幅に上方修正、失業率は低下、コアPCEは上昇。唯一PCEのみわずかに減少していますが、この情報が示すことは経済は強いということ。
2024年以降もGDPと失業率にネガティブな変化がないことから見ても、アメリカ経済はこのまま大きく減速することなく回復する。
つまり、ソフトランディングになるということだと思います。

 これらを踏まえて2023年の政策金利を見てみましょう

・政策金利見通し:5.1%→5.6%

ここから分かるFedのメッセージは
景気強いしインフレしぶとい、だからもうちょっと金利引締めるよ。
ということだと思います。
そしてこれは6/14に示された、まだ織り込まれていない新しい材料です。

参考資料

Summary of Economics(経済予想サマリー)
https://bit.ly/46pjAMH

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?