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ポーランド・ウクライナ投資の証券会社比較(おむすびch再掲)

ポーランドとウクライナに投資可能な証券会社についてそれぞれの特徴をご紹介いたします。

1.サクソバンク証券
国内口座ですので、手間が最もかからなくてすみます。
銘柄数もそこそこ多く、マニアックな銘柄を狙うのでなければ十分であるといえます。
注意したいのは、CFDでの取引となるため金利手数料がかかる点です。
基本的に長期保有には向きませんので、決算前に一旦利食うなど、ある程度機動的な取引を前提にしたほうがよさそうです。
ポーランドの多くの銘柄が証拠金率100%ですので、金利がかかる割にはレバレッジが効かないことも多いです。
また、サクソバンクは特定口座に対応していますがポーランド・ウクライナ銘柄はCFDですので利用できないことにも注意が必要です。
(制度上、CFDは特定口座に対応していません。)

<メリット>
 ・銘柄数がそこそこ多い
 ・世界中のCFD銘柄に投資できる
 ・国内口座なので税申告の手間が少なくて済む。(ただし特定口座は利用不可)
 ・他の証券会社との資金の移動が容易
<デメリット>
 ・CFDなので金利がかかる。長期保有には向かない。
<取扱銘柄数>
 ・個別株:47
 ・ETF:1

2.インタラクティブ・ブローカーズ(IB証券)
銘柄数がとても多いです。
ETFの選択肢も複数ありますので、個別株投資は敷居が高いと感じる方にもお勧めです。
残念な点は、現在海外口座の開設が停止されている点です。
カスタマーサポートへ問い合わせたところ、再開の時期は未定とのこと。
(今後国内口座で海外株式を取扱いできるようにする話もあるとのことですが、対象国も時期も不明だそうです。)
現時点で口座をお持ちであれば最有力の証券会社だと思います。

<メリット>
 ・銘柄数がすごく多い、ETFも複数選択肢がある。
 ・現物株での投資となるため、長期投資に向いている(金利手数料がかからない)
 ・ポーランド以外にも世界中の株式に投資できる
 ・オプション取引ができる
<デメリット>
 ・海外口座のため、確定申告が面倒
 ・海外送金が必要。国内の口座との間で頻繁に資金を移動することが困難
<取扱銘柄数>
 ・個別株:682
 ・ETF:8

3.FirstTrade証券
FirstTrade証券は実質的にIB証券の下位互換となります。
取引できる銘柄は米国市場に上場しているADRの銘柄だけですので、極端に数が少ないです。
(ADRについて広瀬さんが書かれている↓の記事をご覧ください。)
https://bit.ly/3C7BZPQ
海外口座ですので送金や確定申告の手間はかかります。
日本語でのサポートもありませんので、基本的には英語でのやり取りとなります。
お目当ての銘柄があり、かつ長期保有したい場合のみ選択肢となります。

<メリット>
 ・現物株での投資となるため、長期投資に向いている(金利手数料がかからない)
 ・ポーランド以外にも世界中のADR銘柄に投資できる
<デメリット>
 ・銘柄数が極端に少ない
 ・海外口座のため、確定申告が面倒
 ・海外送金が必要。国内の口座との間で頻繁に資金を移動することが困難
 ・サポートもwebやツールもすべて英語
<取扱銘柄数>
 ・個別株:13
 ・ETF:1

■総括
以下個人的な見解です。
これから口座を開設される方はサクソバンクが良いように感じます。
銘柄数の選択肢と、国内口座なので確定申告の手間も少ないという点から考えるとバランスが良いです。
ただし、CFDの金利手数料がかかる点は常に気にする必要があります。
IB証券は海外口座ですので送金や確定申告の手間はかかりますが、銘柄の選択肢の多さや長期保有のコストがかからない点は魅力です。
すでに口座をお持ちであれば現状最有力だと思っています。
FirstTrade証券は銘柄数が極端に少ない割には、海外口座のデメリットがありますので同国への投資には向かないように感じます。
お目当ての銘柄があり、かつ長期保有したい場合は選択肢となります。

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