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キミが花だとしてキミが鳥をさがしてキミが風をうたってキミが月をてばなして


 ※この記事では原神の推し語りをします。
 ※本日(5月24日)のアップデートで実装した『カーヴェのデートイベント』の内容に関するものなので未プレイの方やネタバレを気にされる方は閲覧をお控えください。
 ※個人の感想や見解を述べているだけですので深い考察や解説の意図はありません。言葉が乱暴になったりする可能性がありますが、基礎部分はキャラクターに対するLOVEで構成されております。


 本日楽しみにしていたカーヴェ先輩のデートイベントが実装とのことで早速プレイしてきました。
 この場にわざわざ原神プレイヤーが読みにくるよりも普通にTwitterのフォロワーさんが読まれることのほうが多いと察せられますので、一応彼について解説をすると、俺の最推しである、普段ツイートでぎゃいぎゃい愛を叫んでいるあの男と一緒に暮らしている男です。
 しかし添え物として好いているわけではなく、ご尊顔が公開されたその日にファンアートアカウントを作成する程度には狂っています。

 その彼のデートイベントなので速戦即決しなくてはならなかったというわけですね。最速は最善だからね。アップデートにメチャメチャ時間掛かったけど。

 さて健全不健全問わず原神プレイヤーたちから『ヒモ』と愛を込めて呼ばれている彼。今回は彼の人間性を深堀りすることになったわけですが、私はずっと初期段階(テキストでの登場匂わせ~学院祭イベ前くらい。要は実装前)での大衆的なイメージと実際の彼には乖離がある気がして、文字書きなのに彼の関わる二次創作小説や漫画を書けずにおりました(絵は描いてた)。なんかずっと引っ掛かってた。実装してからも、彼の株を爆上げしたであろう学院祭イベでも、どこか違和感がありました。だからせめて深堀りのあるデートイベントまで待とうと思っていたのです。
 勿論ファンアートというのはすべて造り手のある意味偏見の具現化でしかないという大前提があるので、考察の有無が必ずしも良し悪しや可不可には関わるとは言えないというのが私の立場です。なのでこのステイは私の拘りです、ただの。頑固なので。

 この前提で察した方もおられるかと思いますが、私は彼に対してある意味同族嫌悪の念がありまして、しかし同族嫌悪のキャラは好きになることがまずないのですが、彼だけは例外的ににくらしくも愛おしく思えてしまっているのでこうして推しているのです。おもしれー男……と言ってしまうと私がこそばゆいのでなかなか言えない、そんな愛。

 彼はスメールで最も有名な建築デザイナーです。
 芸術を愛し、才能があり、それ相応に繊細で、理想主義なのに現実とのギャップにブチ当たっては落ち込んでいる、THE クリエイターキャラといった風情の彼は、劇中で説明されるように『罪悪感』を原動力としています。慈善事業を進んで行える善性を有していながら、「世の中をよりよくしよう!障害全部なんくるない!」という気性ではなく、本人曰くそれをしないと罪悪感に苛まれるから、と語る程度にはネガティヴなのです。それに加えて騙されて多額の借金を持ち、後輩であるアルハイゼンの家に居候をしています。「僕の人生は既に最悪なんだ」とか言います。わ~~~見てらんない!立っていられないような悲しみよ、どうか彼を襲わないで……。

 ほら、だからこうなる。依頼人との意見の相違でこうなる。
 それと♡ゲージ(右上)がゼロの状態で始まったのキミが初めてだよ。(全てのデートイベは網羅してません)

 すんごい親近感。
 でもわかるよ……って彼の肩を撫でて慰めたくたくはならない。同族嫌悪があるから愛おしい眼差しで「バカがよ」って言いたくなる(個人の接し方です)。おい飲めよ飲んじまえよ。私は酒飲んで忘れられるタイプじゃないからこそ軽率に勧めるけどさ。

 デートイベント一週目は慈善事業を進めていくルートになりました。
 このルートを進めていて特に気になったのは彼がせっかちだという点ですね。加えて、詰めが非常に甘い。
 彼の債権者はドリーというこれまた私の大好きなキャラなのですが、幾ら彼女が胡散臭い商人キャラとはいえ、経営哲学がかなりしっかりしている彼女(流石は大商人)に勝てるわけがないと分かっていながら(分かっていてくれ)急いてしまう彼の性分よ……。 

後ろから付いてくる感じ、いいですね。

 ずっと彼に対して「分からず屋はキミのほうだと思うが?」と思っています。だいぶシリアスに。
 人のことを分からず屋と称する(主にアルハイゼンに対し)のですが、そのくせ他人の感情を決めつけがちで偏見を持ちがち。恐らくネガティヴ方面に思考がマッハに傾いてしまう思考回路なのでしょう。わかる。しかし感情を一旦持ち帰ることが苦手なのか口からすぐ飛び出してしまう印象があります。相手との関係性に甘えているのかなと思っていたのですが依頼人ともバチバチにやりあっていたのでこれはもう性格なのだな、と。あとからシュンとはするので憎めないキャラ付けにはなっていると思います。

 このシーン。嬉しくなっちゃった。
 これ、たぶん『言い争い』だと思ってるのは彼だけなんですよ。
 カーヴェ先輩はアルハイゼンと根本的に性格が合わないというか、ぶつかりがちな運命なんだとは思うし、当のアルハイゼンがホスピタリティが欠如しているタイプなのでこうなる気持ちも解るんだけど、結構偏見なんですよね。アルハイゼンの性格に対する罵倒を聞くと「メッチャ言うじゃん。どしたの」って感想を抱くくらいには。

 勿論、プレイヤーは世界を俯瞰する立場であり、そのためのヒントも沢山与えられているのでこういう視点になりがちであるという前提は意識しています。世界に対して圧倒的に他人だから。

 対人関係においては私はアルハイゼン寄りの考え方をしているので、彼が登場してから比較的すぐに『敢えてホスピタリティを欠如させている』ということに気が付きました。本人の自覚の有無は知りませんが。皆が他人を放っておけば人はその人らしく生きられると信じているからですね。愛ある無関心なんですよ、彼。
 なので他人を放っておけないカーヴェとは致命的に相性が悪いのは、まあ分かる。そしてカーヴェのことを放っておけないのも分かる。アルハイゼンって、カーヴェの目に余る善性/聖性をきちんと認めて愛しているんですよね。どんなに葛藤していても現実うまくいかなくても、彼ってかがやいているから。ソリが合わなくても認めざるを得ないものはある。

 ほら、シュンとして立ち止まって考えたらきちんと自分を支えてくれた人のことを思い出せる。思い出せる人間なんだキミは。もっとシュンとしろ。

 細かいところだとここめっちゃわかる。
 私は急な来客で部屋が片付いていない場合は普通に客を外で待たせます。散らかった部屋に他人を招待するのは我慢ならないから。美しくない。

 酔ってデカ声で愚痴が出るタイプはそのせいで更に悪循環に陥ったりするので酒を飲まないほうがいいと思います。さっき飲めって言ったけど。

 先輩絡みなら隙さえあれば出てくる人。
 顔面が綺麗すぎる。こんなに綺麗な顔の奴に詰められたら「は?」って思うのは解らなくもない。

 私は人生でもっとも素晴らしい報酬を『対話』や『雑談』だと思っています。
 人は結局、何気ない会話をすることや、それができる相手を得ることが幸福なんじゃないかって。
 自著で何度も何度も書いているけれど、他人の存在に照射されることによってようやく人は人間になり、自己の座標を知ることができる。だから何度も人とぶつかって思い悩むキミは極めて人間だ。うつくしい人間だ。それに傷付けあっても深刻にならず、会えば許してしまうような友がキミには沢山いる。
  だからキミの長い厄年はもうとっくに終わりを告げているんだ。はやく気付け!



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