未来忍者 対 ゾンビ平家

システム「忍者パラノイア」
PL数4名

あらすじ!
 時は鎌倉時代!平家を倒し天下を取った源氏。しかし、平家の無念は晴れることなく現世に留まっていたのだ。源氏への怨念は敗れた平家を現世へと呼び戻す!一ノ谷、屋島、壇ノ浦から蘇る平家が鎌倉を襲う!
 この乱世を見かねた道元の神通力により未来から忍者がやってきた!忍者たちはこの戦いに終止符をうつことができるのか!

HO1 鏡の里に召喚された忍者
HO2 丁の里に召喚された忍者
HO3 傘の里に召喚された忍者
HO4 賽の里に召喚された忍者
共通所持品
手裏剣:「忍」で判定し成功すると痛手を与えられる
刀:「体」で判定し成功すると痛手を与えられる


以下それぞれの秘匿HO
当人にだけ知らせること

HO1 鏡の里に召喚された忍者
HO1の初期能力 体8 忍12 運8 術16 分身8体
 君は別に忍者じゃないのに忍者認定されたごく普通の一般人だ。
未来からなぜか召喚されてしまった君は忍者と勘違いされ里の期待を一身に背負って修行に明け暮れる日々を過ごすことになる。自身の天性の身体能力と覚えの良さで何とか最低限の能力を備えることができたHO1。とうとう平家との決戦に出向くことになる。手向けとして里の長から「忍法:大筒の術」を伝授された。「どう見てもロケットランチャーやんけ…」と内心思ってしまったが外来語を口にしては天誅を食らってしまう。平家と戦いたくはないが、戦いが終われば使命を果たしたと認定され元の世界に戻れるそうだ。
 君の目的は「平家を倒し元の時代に帰ること」である。
奥義:「忍法:大筒の術」
説明:巨大な大筒(ロケットランチャー)を出現させ目的を攻撃し破壊する。2m以下の物は何であろうと確実に抹殺もしくは破壊することができる。かなり目立つため「忍」判定に成功しなければ隠すことができない。

HO2 丁の里に召喚された忍者 
HO2の初期能力 体15 忍6 運12 術11 分身(もとい生き返り)15体
 丁の里は既に滅び屍人が徘徊する里だ。当然そんなところに召喚されたHO2も既に屍人である。時空を超えた衝撃に体が耐えられなかったのだ。なぜか忍者の里と勘違いされているため、平家討伐のお声がかかった。これは上手くいけば屍人仲間を増やすことができるかもしれない。この里に伝わる奥義「細菌感染」が君には備わっている。平家討伐に参加しつつ、屍人を増やし仲間をたくさん増やそう。
 君の目的は「より多く屍人を増やす」ことである。もちろん「多ければ多いほど良い」
奥義:「細菌感染」
説明:生き物に噛みつくことで対象を屍人にする。ただし「分身」「無機物」には効果がない。忍者が対象の場合は分身を全て使い切った場合でないと屍人にならない。忍術ではないため「術」の判定は必要ないが「体」と「忍」の判定に両方成功する必要がある。「体」に失敗すると傷口が浅く感染せず、「忍」の判定に失敗すると噛みつく前に気づかれてしまう。「屍人」となったNPCはHO2の命令通りに動き、PCならばNPCとなりHO2の意のままに操られることになる。

HO3 傘の里に召喚された忍者
HO3の初期能力 体12 忍10 運11 術11 分身12体
 君の正体は時空を超え平家を狩り、未来で高値で売り飛ばす密猟平家ハンター忍者だ。他の忍者は平家を倒そうとしているがトンデモない。きっと未来へ連れて行けば見たこともない値が付くだろう。幸い君を召喚した傘の里も金銀をちらつかせたらコロッと君に協力してくれた。傘の里に伝わる奥義「忍法:鉄竹とんぼ」だ。ぶっちゃけヘリコプターだが、外来語を口にするわけにはいかないので口を紡ぐことにする。さらに君は「平家ボール」と言う道具を1つ所持している。倒した平家を捕獲することができる(使い切り)が、これを未来忍者に見られた場合、自身が「密猟平家ハンター忍者」と言うことがバレてしまい、HOが全て公開されてしまう。
 君の目的は「平家を攫い未来へ連れていく」だ。攫った平家の「地位が高ければ高いほど良い」
奥義:「忍法:鉄竹とんぼ」

説明:ヘリコプターを召喚し自在に操ることができる。地表のトラップを全て無効化。敵による「術」以外の攻撃を完全に無力化することができる。移動の制限もなく20平方メートルの幅があれば安全に着陸することができる。「忍」を使用しなければ隠れて使用することはできない。

HO4 賽の里に召喚された忍者
HO4の初期能力 体14 忍14 運10 術6 分身14体
 君の里は幕府から一目置かれている期待の里だ。当然その里が召喚に成功した未来忍者ともなれば自然と期待が集まる。君はその思いに応えるべく平家を討伐せんと出陣する。そして君はその期待相応の奥義を授かった。その名も奥義「忍法:こんな平家なら俺でもやれるぜ」なんだか急激に嫌な予感がしてきたが恐らく気のせいだろう。
 君の目的は「平家を倒し幕府の天下を築くこと」である。
奥義:「忍法:こんな平家なら俺でもやれるぜ」
説明:平家による行動を全て無効化することができる。1場面に1回のみ使用可能。対象は場面に登場しているもの全て。「忍」を使わずとも隠れて使用することができる。判定に失敗すると自身の体が賽の様にバラバラになって死ぬ。

メインシナリオ

ここから忍者同士で「天誅」が可能。
天誅が下るのは
・外来語を使用する。外来語かどうかは漢字に変換できるかが基準になる。
・それぞれの目的に反する行動をとる。

シーン1
 
ここは大倉御所。ここに源頼朝に呼ばれた4人の未来忍者が集結した。
「お前たちが神通力により召喚された未来忍者か」
「既に耳に入っておると思うが、蘇りし平家たちによりこの世は地獄と化している」
「この未曽有の危機を救えるのは今やお前たち未来忍者だけだ」
「必ず平家を撃ち滅ぼし、この世に安寧をもたらしてくれ」
殿様の任務:蘇った平家を倒し、平和を取り戻す

「今回の任務にあたって隊長が必要であろう」
「ここは鎌倉幕府の信頼が最も厚い賽の里の未来忍者に託す」
HO4が隊長となる

「そして平家討伐に必要なものをこちらで用意させてもらった。どれでも好きなものを持っていくがよい」
・原田要
説明:時空を超えてやってきた大日本帝国海軍。「運」に成功すると戦闘場面を打開することができる。また戦闘機乗りのため、航空機に乗せると判定なしで戦闘に勝利することができる。
・大砲
説明:大火力を誇る大砲。場面にいる全ての敵を一撃で葬り去ることができる。非常に重いため「体」で判定し標準を合わせないといけない。判定に失敗すると自爆し、味方全員が死ぬ。
・がまぐち
説明:お金などを入れておくことができる。「忍」の判定に成功すれば、持ち物を1つ誰からも盗まれなくすることができる。がまぐち自体も盗むことができない。
・謎の音楽家
説明:米国のミュージシャンで「ロック界の反逆児」と呼ばれたニッキー・シックス。彼も時空を超えてやってきていた。「術」に成功すると平家の心を掌握し仲間にすることができる。1場面に1回使用可能。判定に失敗すると音楽性の違いにより袂を分かつことになる。
・謎の薬
説明:ハウエチレンオキシドと呼ばれる抗生物質。細菌などに非常に有効であり、「運」に成功すると直ちに体内の細菌やウィルスを死滅させることができる。1回のみの使い切り。
・疫(え)の神
説明:疫病を司る神。「術」に成功すると直ちに病気から立ち直ることができる。判定に失敗すると不敬と見做され、死ぬほど苦しい病気にかかって死ぬ。1場面に1回使用可能。
・忍び罠
説明:忍者御用達の罠。「忍」に成功するとその場に罠を設置することができる。失敗しても設置はできるが丸見えとなる。罠を感知していないモノが行動すると罠が発動し、痛手を負わせることができる。
・忍猿
説明:「猿」となっているがどう見ても3m級のゴリラである。手懐けるにはゴリラと同じ「体」の判定に成功する必要がある。成功した場合、建物の破壊、敵の殲滅などありとあらゆる命令を聞いてくれる。失敗した場合、忍猿に背骨を枯れ枝の様に折られ死亡する。

シーン2 一ノ谷の戦い
 出陣した4人の未来忍者。君たちは一ノ谷を前に山小屋で作戦を立てることにした。
すると突然全ての窓と戸が閉まり隔離されてしまう。
そして何かを噴射する音が部屋から聞こえてくる…。
間違いない!これは「細菌平家」が噴射される音だ!
「体」の判定に4回成功すれば戸を破って脱出することができる。判定に失敗するたびに死亡し分身を1人失うことになる。

 山小屋を飛び出すと細菌に侵された村人が襲い掛かってくる。全部で4体。全員倒すか逃げると次のシーンへ。村人は武器による攻撃に成功すれば一撃で倒すことができる。逃げるためには「忍」判定に成功する必要がある。判定に失敗すると村人に食い殺される。

 細菌平家の罠を突破し一ノ谷に到着した未来忍者。待ち構えていたのは屍人平家(4体)、そして「細菌平家」で強化された犬「平犬(へいけん)」だ。非常に素早く捉えるのが難しい。平犬に対する武器の命中に関する判定が-2される。屍人平家は攻撃が1回成功、平犬は計4回成功すれば倒すことができる。判定に失敗した場合喉笛を噛み切られて死ぬ。

シーン3 屋島の戦い
 
一ノ谷の戦いに勝利した未来忍者。次なる戦いの屋島へと向かう。…が突如どこからともなく砲弾の雨が降り注ぐ。「運」の判定に失敗すると直撃を受け死ぬ。直撃を受けた場合は2体分身を失うことになる。
 屋島で待ち構えていたのは「平家戦艦:平沼(ひらぬま)」だ。かつて弓の名手である与一が弱点の扇を射抜き仕留めたという伝説の艦である。先ほどの砲撃はコイツの仕業だろう。手裏剣による攻撃、またはそれと同等の遠距離攻撃に4回成功すれば倒すことができる。平沼は未来忍者が4回行動するたびに攻撃を行い、1場面に登場している全ての未来忍者の分身を2体吹き飛ばす。

シーン4 壇ノ浦の戦い
 
一ノ谷、屋島と連戦連勝の未来忍者。とうとう決戦の舞台となる壇ノ浦に辿り着いた。出迎えたのは屍人平家(8体)屍人平家は攻撃が1回成功すれば倒すことができる。判定に失敗した場合反撃を喰らい死ぬ。
 
形勢は未来忍者が有利…しかし、雷鳴と共に海から三種の神器が浮かび上がる。
「口惜しや…憎き未来忍者ども…」
「平家のすべての怨念を集め、貴様らをこの世から消し去ってくれる!!」
神器を中心に怨念が集まり合体していく。
そして平家の強い部分で構成された暴君平家「平ん徒(たいらんと)」が出現した。
「滅びよ!未来忍者!!!」
平ん徒の神通力が未来忍者を襲う!「術」の判定-2で成功すれば攻撃を防ぐことができる。失敗した場合分身を2体失う。
 平ん徒は9回攻撃に成功すると倒すことができる。さらに奥義を絡めた攻撃は2回成功の扱いになる。判定に失敗すると分身を1体失う。

シーン5 戦い終わって…
 
戦いが終わって大倉御所に戻った未来忍者。平家の野望を打ち砕いた君たちを源頼朝は祝福してくれるだろう。
「この度の活躍、ご苦労であった」
「未来忍者…貴公らのおかげでこの世の平和は守られたのだ。深く礼を言おう」
「しかしだ…残念ながら未来忍者の中に密偵がいると言う情報が耳に入ったのだ」
「お主たちの中で怪しい動きをした者はいなかったか?」
大うつけ者を決定すること。多数決で一番多かったものが処刑される。
同票の場合は仲良く処刑に。

エンディング

ここからは個別ED。場合によってはGMがアレンジするとよいだろう。

HO1 鏡の里
・平家を倒した(GOOD END)
無事壇ノ浦の決戦で平家を倒したHO1。鏡の里へ報告に行くと里が総出で出迎えてくれる。
「よくやった。お前こそ里が誇る忍者だ…」
任務を果たしたHO1の体が光に包まれ里のみんなに見送られながら元の世界へ戻ることとなる。

・平家を取り逃した(BAD END)
平家にトドメをさすことに失敗したHO1。君の体は突如光に包まれる…。
まばゆい光が収まった後に君が見た光景は無数の屍人平家が闊歩する世界だ。君は手裏剣を手に未だに終わらぬ平家との戦いに身を投じることになるだろう。

HO2 丁の里
・4人以上屍人にした(GOOD END)
屍人にした仲間を連れて里に戻ったHO2。君たちを仲間たちが祝福してくれる。
「あー……」
「うーー…」
里の長からの温かい言葉に思わず昇天しそうになるHO2。
これからは新たな仲間たちと共により一層里を発展させていくことなるだろう。

・1~3人屍人にした(NORMAL END)
仲間を連れて里に戻ったHO2
「あー……」
「うーー…」
些か里の長は不満げではあったが、仲間が増えたことには変わりはない。
里の英雄を祝福し、次はより多くの仲間を作ろうと決心するのであった。

・誰も屍人にできなかった(BAD END)
1人も仲間を増やせず里に戻ったHO2
「あー……」
「うーー…」
里の長は非常に憤慨している。今回の任務は残念ながら失敗だ。

HO3 傘の里
・平ん徒を捕獲した!(GOOD END)
最強の平家と言っても過言ではない「平ん徒」を捕獲したHO3。
見たこともない金額で取引され、君は夢のような生活を得た。
傘の里への謝礼を差し引いても使い切れないほどの金。
君は莫大な財産を抱え余生を過ごすこととなるだろう。

・平沼もしくは平犬を捕獲した(NORMAL END)
少し見劣りはするが中ボスクラスの平家を捕獲したHO3。
付いた値は17万ぐらいの金額と言うなんでも鑑定団でも反応に困る値だ。
傘の里への謝礼もそれなりで、里の反応もそれなりだった。
次回はもう少しうまくやろう…そう心に誓うのであった。

・上記以外の平家を捕獲した((´・ω・`) END)
捕獲したはいいが真っ当な額が付かなかった。
HO3にとっては完ぺきに赤字である。
その光景には捕獲された平家も思わず同情する有様…トホホ

・誰も捕獲できなかった(BAD END)
時空を超えてまでしたのに何の収穫も得られなかったHO3。
完璧に失敗である。
やはり密猟なんて悪いことをするもんじゃない…。
今更ながら真っ当に働こうと罪の十字架を背負いながら余生を過ごすのだ。

HO4 賽の里
・平家を討伐した(GOOD END)
平家を倒したという評判は里どころか国全体に広がった。
鎌倉幕府からの信頼も強固なものとなり、HO4と賽の里は盤石の地位を手にすることとなる。
その功績は何年経った未来でも語り継がれるのだ。

・平家を取り逃した(BAD END)
平家を取り逃してしまったHO4。里に戻ったHO4が見たのは暗雲に取り囲まれた賽の里の姿だった。
「憎き鎌倉幕府の下僕どもよ。我を取り逃したのが仇となったな」
「この平家の怨念。再び幕府に災いをもたらそうぞ」
「まずは手始めに貴様の里からだ!」
暗雲から放たれた怪光線により四角く刻まれる里とHO4。
残念ながらこれで君の冒険は終わってしまった。

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