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大阪のおばちゃんの人生が変わるすごい格言100

大阪のおばちゃんの
人生が変わるすごい格言100

著者:森綾
発行所:SBクリエイティブ株式会社

大阪のおばちゃんの一言一句は、愛と笑いに満ちている

そこには、町ぐるみで育て上げられた叡智と優しさと
世知辛い世の中を生き抜くための素晴らしい技術が
ぎゅっと詰め込まれている。
どのページをめくっても、ほっとしたり、笑ったりできるはず。

特に「おばちゃん」に限ったことではないが、
大阪の言葉は親しみとユーモアと優しさを感じる。

「行けたら行くわ」の「絶対行かないであろうけれど、行く意思が
ないわけでもない」のニュアンスのすばらしさ。


「また来るさかい」
その文化の中に居ないと、言葉のまま「また来ます」だけど
実際は「二度ときません」の意。


言葉の使い方の巧みさは右に出る者がいない。

そういえば、昔、病院への道を聞いたときに
「この道バーッと行って ガッと曲がったとこ」
説明されて面喰ったことがあるけれど、
あれは大阪のおばちゃんだったのかも知れない。
現実バーッと(直進して)ガッと(突き当りを)曲がったところに
病院はあった。なんだかんだ的確である。

東京に住んでいた私は、地下鉄の階段から落ちようが
酔っ払いにつきまとわれようが、誰も見向きもしなかったのに
大阪で駐輪場の自転車にぶつかって派手にドミノ倒しをしたときは
「あんた、だいじょうぶか?」と何人ものおばちゃんが声をかけて
自転車を起こすのを手伝ってくれた。
情の厚さと行動力にかけては、大阪のおばちゃんがダントツだと思った。

大阪には「笑い屋」という職業があるらしい。
昭和のバラエティ番組には欠かせなかった、豪快に笑うおばちゃんたち。
舞台の端っこから笑うところを指示されて派手に笑い飛ばす、
つられて見ているほうも大爆笑。
何もなくても面白くなくても笑う。
技術であり、特技にもなる。

どのページを開いても、聞いたことのあるフレーズにニヤッと笑う。
どのページを開いても、笑いの原点は愛だという解がちりばめられている。

笑うてなんぼ
生きててなんぼ
なるようにしかならへんて

いま、くよくよ悩んでいることが小さく感じるかも?

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