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医学生向け:試験勉強の手の抜き方

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はじめに


医学生の皆さん、お疲れ様です。
そもそも「手抜き」とは、一般的な国語辞典を参照すると
必要である手段を省くこと、いい加減な仕事で済ませること、という風に書いてあるんですが、もともとは将棋用語のはずで、専門のサイトに行くと

駒が取られたり、攻め込まれたりする状態を受けずに別の手を指すこと。将棋の手筋の1つ。

という風に記されています。僕は将棋についてはド素人なんで解説は控えさせていただきますが、取られても良いコマを取らせることという風な雑な理解で進めさせてください。

まず、医学部のカリキュラムの大前提として、基礎医学及び臨床医学の試験を勉強することはもちろん大切なことですが、大学の成績で優とか、可とかで人生決まることはありません。仲間内の狭いコミュニティにおいては、もちろん重要になってきますよね。わかりますよ。再試験対象者が張り出されて共有される大学が多数派のはずなので、再試験が恥ずかしいという気持ち、これは自然な感情です。ただ医学科に入ったらなるべくこれをなくしてください。これが適切に手を抜くための第一歩です。君たち、医学科に入った時点で世間様からしたら充分インテリキャラなのに、医学科の中でもインテリキャラとかやってたらどんどん社会と乖離しちゃいますよ!

再試験というのは医学科で生きていく上で使えるワイルドカードのようなもので効果的に使えばコスパを向上させることが出来ます

状況に応じて再試験を受ける覚悟をもつこと

試験に100%合格できるぐらいの勉強を積むのは効率的でない

みなさんが医学科の生徒を名乗るためにくぐり抜けた大学入試のことを考えてみてください。僕の年は7倍ぐらいの倍率でした(実際に合格圏内の1次試験の持ち点を持っていたのは3倍ぐらいでしょうが)

その時、たまたま数学の問題が全部解けて僕は大学に受かりましたが、僕はそこまで数学が得意というわけではありませんでした。僕は明らかに運が良くて今の大学に入れているので、もし、同じメンバー同じ持ち点で別のテスト問題で再選抜を行いましょうとなった時に、もう一度今の大学に入る権利を手に入れているかはとても怪しいわけです。何が言いたいかというと

1.試験は運要素を含み、神のみぞ知る合格率を上げることが試験勉強である

2.どのような問題セットが来たとしても合格するためには単に合格する以上の努力が求められ、医学科の試験においてそのメリットは薄い

特に国立大学の入試については、不合格ならもう1年勉強ということにもなりますので、とにかく合格率を高めることが非常に重要になってくるんですが、医学科の試験の場合、ほとんどの場合再試験があり、国立大の場合、無料で受けられることがほとんどなんですね。失うものはちっぽけなプライドだけです。それぞれの試験をオーバーキルしてしまうと、最初の方は成績優秀者とか言って褒められても、最後まで続かないおそれもあります。

CBTの基礎医学分野なんて学内試験に比べたらクソみたいに簡単なのですから、そこで優だろうが可だろうが意味ありませんし、たいていの人は可で通って全部忘れて、それでも試験前に映像講義見直しても十分通るように出来ているのでとにかく無理しないでください。みんなが頑張って勉強した解剖も生理も生化も、国試には1問たりとも出ません。

☆学内試験に高得点で受かることの無意味さを知ろう!

具体的にやるべきこと

まず去年本試験に落ちた人数を確認し、全体の難易度を確認します。その程度なら手に入ることも多いはずです。

次に過去問を手に入れて、授業のスライドを手に入れます
これが出来ない奴、死にます。金払って土下座してでも手に入れてください

コラム:「教科書を読むな」について
最短で合格したいなとなった時に
自分で勝手に専門書を読んで調べたオリジナリティある答えよりも
先生がスライドに書いた話の方が正しい、間違ってるはともかく
正解として認定されやすいので、楽したいなら教科書は読まないことです
記述式とかだと本当に採点基準が謎なので、教科書読んで勝手に勉強するみたいなスタイルは成り立たないことが多いですし、成り立つにしても人の3倍勉強するハメになり、スプラトゥーンができなくなります

著者自身のコラム

過去問の答えを3年、最低でも2年ぶんは作ります。授業スライド+ネットで仕上げるのが良いでしょうね。臨床に入れば病気が見える電子版はオススメできますが、正直無くても全けます。
作った答えを覚える時間というのが一番のキモなので、時間がないならとにかく答案を考える時間を短くするべきです。とにかく答案用紙に何か書いておけば受かる確率が出てきますが、完璧な答案を作っても思い出せなければ無価値です。

多くの場合大学の試験は過去問の使いまわし、新作問題が大量に出て大量に不合格者を出した場合、再試験はその新作問題をかなりの量使いまわすことが多い(再試験まで新作問題を用意するような労力もメリットも教授側にない)

試験、再試験についてはこういう法則があるので、あまりビビらないこと、留年に関する規則は色々あるが、成績が理由で留年することは実は少ない。一番多いのは教授に嫌われること、出席が足りないことなのではいつくばってでも大学に行け、大学にどうしてもいけないなら精神科案件だから附属病院でもいいしなんでもいいからメンクリにかかれ 医師による診断書があれば温情的措置が取られる可能性もかなりあります

試験が多い時は体感合格率60%ぐらいの仕上がりで止めろ

何なら50%でもよし
具体的に言えばほとんど問題が被ってる試験なら2年分の過去問やれば、運が良ければ(教授の虫の居所が悪くなければ)合格できます。不合格の場合でも出る問題はどうせ同じプールからだし、解答は制作済みなので、箸にも棒にも掛からない落ち方よりも実りがあるというか、受かる目もある落ち方って非常に効率が良いんですよね。こんな感じの仕上がりで通っておきたいな~と思っていた試験、ほとんど全部通りました。何個か落ちましたが、セーブポイントからスタートなので結局あまり勉強してないんですよね。本試験で出た新作問題の答えを作成しただけでした。いかに手を抜くかということをするときに、合格の可能性をどこまで不安定にさせられるか?これは重要なテーマになります。落ちるべき時は落ちたほうが良いこともあります。

例えば本試験にあなただけ受かったテストがあるとします、どう考えても勉強しすぎですよ。オーバーワークです。結局本試験の不合格なんて茶番で再試験でみんな受かるんですから、(あるいは再々試験の実施)おそらくあなたが一番効率悪く単位を取った人ということになります。試験が増えるほど新作問題は減りますから、勉強すべき範囲は狭まります。

過密日程は徹夜厳禁!ヤバい時ほどちゃんと寝ろ

これもありますね、徹夜って体力かなり消耗するんで、この先2週間テストないです!だったら1日ぐらい寝なくても全然いいんですが、3日ごとにテストありますだと、徹夜からの回復に1日かけたら全然意味ないですよね。1個目だけ受かって残り2個、ほとんど合格率無しで受けます~だとだいぶ効率悪いんで、全部受かる可能性が最低でも50%以上はある状態を目指してください。(過去問2年分全部覚えるぐらいの話です。君たちならそう難しくないはず)やばそうだったけど全部受かったみたいな話がありえる状態じゃないと、基本的に再試験って無駄だしあまりにも再試験が多いと次なる過密日程を産むので全然楽できませんよ!ヤバい時ほど寝て、コメダで朝飯を食って朝から昼まで勉強しような。1日6時間から8時間勉強しても受からないようなテストなら素直に再試験にまわる覚悟をもつこと、これが大事なことです。

まとめ

医学科低学年向けに一番楽に医学科をサヴァイブする方法みたいなのを考えておきました。もっともっと楽にする方法を最後に教えると、過去問の解答をグループで共有し、ブラッシュアップすること これが出来ればさらに良いですね。goodnotes5でノート共有出来たら強いです。教科書を読むより、一人でも多くの仲間を増やせ。とはいうものの、基本的に社不の集まりなんで、自分で勉強したほうが早いことも多いです。

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