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ローカルのお菓子

こんばんは。今日は地元銘菓の話を。

多くの地域でそういうのがあると思うのですが、福島県でも県全域で有名なお菓子と、特定の地域のみで有名なお菓子というのがあります。今日ご紹介したいのも、県内全域では展開していない、ローカルのお菓子です。その名も「浮城」と言います。福島県は南相馬市にある、松月堂さんが作っているお菓子です。おそらく南相馬とその近辺(相双地区?)をメインとしているので、少なくとも中通りとかではあまりお見かけしないお菓子屋さんですね。

あっさり目のパイ生地に、胡桃の入ったほんのりコーヒーの香るあんこを入れたお菓子になります。パイ生地ですがそれほどバターのこってりした感じはなく、むしろ優しい味わいなのであっさり食べられます。実はコーヒーはそこまで強く感じなくて、さっぱりしたあんこの気分で食べていることが多いです。ちょっと濃いめの紅茶とか、甘くないカフェオレとかと合わせても美味しいと、個人的には思います。飲めないので確証はありませんが、ブラックコーヒーだと、多分お菓子の優しい味わいが負けちゃう気がするのです。

母が浪江の出身で、お盆に浪江の道の駅で嬉々として買っていました。母にとっては懐かしいお菓子のようですが、私はこのお菓子の存在を知ってからまだ数年といったところ。住んでいる地域が違うだけでこれだけ入ってこないわけです。特に福島県は地域ごとのローカルが強い側面がありますから、まあ当然といえば当然なのですが、それにしてもこんな美味しいのこれまで知らなかったのが悲しかったくらいでした。

ちなみに、多くの福島県民はあんこをパイで包んだお菓子として三万石さんのエキソンパイを想像するかなと思います。パイ生地に胡桃入りの餡を包むところまでは一緒ですが、エキソンパイは白餡で、パイ生地のバターの量も多いです。なのでこちらはこくが強く、ブラックコーヒーやカプチーノとかと合わせても負けないと思います。似て非なるお菓子だと思っていいです。

そんなこんなで見た目が少し似ている二つの福島銘菓をご紹介しました。で、私の好みは、というとかなり難しいです。その時に飲みたいものと合わせて選ぶのが最高な気がしていて。知名度が高いのは多分エキソンパイだし、帰省の時に東京に持って帰るのもこれだけど、浮城は浮城でふっと食べたくなるくらいには美味しいのです。福島出身の方は帰省の際にでも試してみてほしいなと思います。

今処理水放出で色々渦中にある浜通りですが、いいところなのは間違いないし、美味しいものもたくさんあるので。観光客がたくさんいた、みたいな話もSNSで見かける限りありますが、相双エリアもいいところです。私も応援したい気持ちで書いています。

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