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『データで勝つ三人麻雀』、増刷される

 こちらは史上初の秋刀魚データ本と称される『データで勝つ三人麻雀』。

 この本の増刷が決定された。

 この本を購入してくださった方、この本をレビューしてくださった方、この本を宣伝してくださった方、皆様に御礼申し上げます。
 どうもありがとうございました。


 せっかくなので、この本の紹介を。

『データで勝つ三人麻雀』とは何か。
 この本は、『統計学のマージャン戦術』(みーにん著・竹書房・2017)の三人麻雀版であり、かつ『教えて!科学する麻雀』(とつげき東北著・福地誠編・洋泉社・2009)の三人麻雀版である。
 私がこの本の作成あたってイメージしていたものは上の2冊である。

 この点、「『科学する麻雀』(とつげき東北著・講談社・2004)はイメージしていないのか」と思うかもしれない。
 今回の本に麻雀理論に関する記載はない。
 
また、この本は『科学する麻雀』の応用の位置づけである。
 よって、『科学する麻雀』はイメージしていない。
 もし、イメージしていたら、秋刀魚の局収支シミュレータ・疑似麻雀シミュレータを作ったりして、その理論に対する補足なども行っていただろう(もっとも、誰も興味を持たないだろうが)。


『おしえて!教えて科学する麻雀』を意識した関係で、本書は秋刀魚の煮詰まった局面(自分または相手が聴牌の場合)の戦術について、データ(牌譜解析結果)を用いて戦術を導いている。
 というのは、まず、ゴール付近での選択が重要になるからである。
 もっとも、ゴール付近のデータしか集まらなかったという事情もあるが。

 さらに、牌の危険度(その牌を切った際にその牌で放銃する確率)に関するデータも多く掲載した。
 四麻においてベタオリが大事であり、秋刀魚においてベタオリが大事であることは言うまでもないが、それに関して「どう降りればいいのか」、「どういう牌が安全か(危険か)」ということは重要な情報である。
 そこで、それに関してデータを使いながら説明をしている。

 また、『統計学のマージャン戦術』を意識していた関係で、戦術の根拠となるデータについて極力詳しく掲載した
 でないと、データという権威を用いた戦術論の押し付けになってしまうからである。
 そうすることで、違和感のある部分は前提となるデータを比較し、場合によっては自分で計算することにより、読者が自ら確認できるようにした。
 大量のデータを掲載しているのはそのためである。


 というわけで、本書で三人麻雀の戦術論の骨格は作れたと思っている。
 もちろん、今後も研究しなければならないことは山ほどあるし(その研究のリターンがどれだけあるか、という話はさておいて)、本書の研究では全然足りない。
 しかし、本書が新たな研究の出発点になることは間違いないと思う。


 以上が本書の紹介である。
 もし、気になった方は本書を本屋などで手に取っていただければ幸いである。
 あるいは、福地先生のNOTEで秋刀魚本のNOTE版が売られているので、そちらのサンプル版をご覧になっていただければとも思う。


 では、今回はこの辺で。

もし気が向いたら、サポートしていただければありがたいです。 なお、サポートしていただいた分は、麻雀研究費用に充てさせていただきます。