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プロの天鳳位に対する勝率 ~天鳳名人戦を題材にして~

 私は天鳳名人戦の牌譜解析結果を次のサイトに提供している。

 サイトに提供しているデータはオフィシャルなものである。
 このノートでは、天鳳名人戦のデータで遊んでいるうちに見つけたものを掲載する。
 もっとも、特に重要なものはあちらに転載することになるだろう。


 昨日、現実の勝率を天鳳名人戦を例にして示した。

 その後、プロや天鳳位との対戦結果について興味を持った。
 そこで、そのデータを公開しよう。


 早速データを見てみよう。
 各プレーヤーの成績は次のとおりである。
 そのままだと見づらいので拡大してみてほしい。

画像1

 表の見方を説明する。
 なお、これらの成績は第2期から第7期を対象とするもので、第1期と第8期以降は含まない。

(以下、分かる人は読み飛ばしてよし)

 まず、並び方は、今期出場者→過去の出場者の順番であり、また、その中の並べ方はプロ→天鳳位→その他となっている。
 同カテゴリの中は敬称略であり順不同である。

 次に、1試合あたりポイントとあるのは全ポイントを1試合あたりで割ったものである。
 対全員の勝率は全員を対象とした勝率である。
 対プロ・勝率とはプロ枠で出場している先生方を相手とした場合の勝率をみたものである。
 堀内さんはプロ枠で出ている。
 対天鳳位・勝率とは、天鳳位(将来含む)の方々を相手にした場合の勝率をみたものである。
 ASAPINとすずめクレイジーは天鳳位枠である。
 なお、選抜枠で出場したがその後、天鳳位になった者は、天鳳位として扱っている。
 対その他・勝率は、それ以外の人を相手にした場合の勝率をみたものである。
 具体的には、選抜枠・福地誠がその対象である。
 これらの勝率を求める際の具体的な勝ち数、負け数は右側にある数値のとおりである。

 あと、勝率については赤や青でマーキングしている部分があるが、

赤とマーク → 勝率52.5%以上、試合数は問わない
青とマーク → 勝率47.5%以下、試合数は問わない

となっている。
 これを見ることで、「誰それはまんべんなく勝っているな」とか、「誰それはプロに勝っているな」みたいなことを見ることが可能になるだろう。

 今回はこれに全体の和了率などの成績も添付した。
 局数から配牌ドラ枚数までは全体の成績である。
 なお、配牌というのは親も子も13枚の手について調べたものである。親の場合、最後に手に入った14枚目はシャンテン数、ドラの枚数に入っていない(子と数値が同じになるように配慮した)。

 また、勝率やポイントについてはプロ全体、天鳳位全体、その他全体についても計算した。
 これについては後述する。

 あと、表欄外に相関係数があるが、これは1試合あたりポイントと相関係数の関係を示したものである。
 これについては特に言及しない。

(読み飛ばすのここまで)

 さて、プロと天鳳位の直接対決を見ると、プロの562勝533敗、プロの勝率51.3%となった。
 プロの方が勝ち越しているが、まだまだ接戦である。

 また、プロとその他の直接対決を見ると、プロの256勝253敗となった、プロの勝率50.3%となった。
 こちらはかなりの接戦になっている。

 さらに、天鳳位とその他の直接対決を見ると、天鳳位の192勝175敗、天鳳位の勝率52.3%となった
 天鳳位の方が勝ち越しているが、まだ何とも言えない。


 それ以外の数値は表のとおりである。
 何かしらの楽しみを見出してもらえれば幸いである。

 それでは。

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