厭離穢土、救い

穢れ、汚れ、ケガレ、わたしの存在は穢れそのもの
穢れた現し世の、穢れたわたし 綺麗なものは、

綺語、邪淫、左手 相容れられたわたし
右手で触ることは赦されない、わたし

愛別離苦、貴方との別れの日 わたしの涙、貴方の言葉 星宿が教えてくれない未来
怨憎会苦、初めてこんなに人を憎んだ 二度と会いたくないと思ったのに、神はわたしを見ていない
求不得苦、この世に物は溢れすぎている 大抵はお金でなんとかなるのに、わたしが唯一求めた物は、お金ではなんともならない
五蘊盛苦、人間でいることを保つにはかなりの労力が要る

夢幻泡影、当たり前の儚さを知った 今まで当たり前に享受していたもの総て、ガラガラと音を立てて崩れていく瞬間があった
一切皆苦、あの崩壊の瞬間は、逃げられない弊害だった この世は無常だ。あまりにも悲しみに満ち満ちている
涅槃を夢見たわたしも、いつしか幸せを享受したいと思った。心無罣礙、わたしの心が作った執着からの束縛を解いた
五蘊皆空度一切苦厄、苦を苦と感じなくなった時、わたしが死んだと直感で感じた。わたしの心が生み出した苦は、実体を持たず、わたしの心を支配した。それに気づいた時、わたしは自然とアポトーシスを望んだ。
円融無碍、総てが溶け合った時、わたしの心は穢れを除外していたのだろうか
酔生夢死ではなかったと信じたい。わたしの思考、創り出したモノ、文章。

総てがわたしの強烈な生きた証だ。


一切唯心造、総てわたしの心が、すべてを司った。総て、幻なのだ。枯れた花も、移る空も、水も、幻だと思った。常に変化する物は総て幻なのかもしれない。つまり、わたしも幻だということ。

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