「謎の張り紙」
某年某月某日、偶然訪れた場所で見つけた張り紙。
目に入った瞬間、妙な気分になった。
得体が知れない。
同じ文面のものが2箇所に貼ってあった。
誰に向かって何を訴えているのかよく分からない。
そこから道沿いに数メートル行くと、
「ピーッ、ピーッ、ピーッ」と、警告音が響き始めた。
センサーが仕掛けてあるらしい。
さらに近づいて行くと、音の感覚が狭くなり
「ピピピピピ・・・」と、けたたましく鳴った。
周囲には5~6軒の家が建っていたが、
2軒を除いて、どうも人の住んでいる気配がない。
都市計画から外れた一帯ではあるが、
それにしても、その空間だけが周囲から切り離されたかのように、
妙に荒んでいる。
何か嫌な想像が脳裏を駆け巡った。
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